
中国の出生率の低下が韓国よりも急激であるとの指摘がある中、若い世代の間では、いわゆる「人形育児」が広がっているというニュースが伝えられた。
「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は、中国のZ世代を中心に広がっている「人形育児」現象を集中的に取り上げた。
同メディアは「中国の若い女性たちの間で、ぬいぐるみを実子のように育てる事例が増えている」とし、「出産や育児に伴う負担はなしで、母性経験を代替しようとする新しいライフスタイル」と分析した。この文化は単なる遊びや趣味のレベルを超えている。人形を「世話する」人たちは、誕生日を祝うために高級レストランを予約したり、高価な生地で作られた服を購入したり、休暇には人形と一緒に旅行に出かけたりすることもある。
「SCMP」によると、この流れは2023年に、あるSNSの投稿をきっかけに急速に広まった。ある女性がぬいぐるみを抱えて中国の有名火鍋チェーン店を訪れ、「人形用の幼児用椅子」を頼んだが、断られたというエピソードだった。彼女は「顧客対応が優れていることで有名なレストランが、私の人形のためには水一杯や誕生日の歌の提供もなかった」とし、「ぬいぐるみが好きだという理由で差別を受けている気分だった」と訴えた。
この投稿はオンラインコミュニティで賛否の論争を呼び、その後、街や店舗で人形を持ち歩く若者が目に見えて増えた。彼らは自らを「人形ママ」と呼び、注文した人形が届くまでの期間を「妊娠」に例えて表現する。人形に服を着せたり、メイクをしたり、ウィッグでスタイルを変えたり、一緒に外出する姿もよく見られる。

人気のあるぬいぐるみの価格は大体40〜100元(約900円〜2,200円)程度だが、実際の支出の核心はアクセサリーにある。衣装、靴、ウィッグなど、各種アイテムに使われる費用が数万円を超えることも少なくない。メディアは、中国の人形関連市場規模が2023年時点で14億ドル(約2千億円)を超え、2016年以降、年平均11%の成長を続けていると伝えた。
このような現象は、中国の深刻な人口減少問題とも関連しているとの分析がある。中国の人口専門家、梁中堂(リャン・ジョンタン)氏は「中央通訊社」とのインタビューで「中国の合計特殊出生率は2024年時点で、0.7人程度まで低下した可能性が高い」とし、「日本はもちろん、韓国よりも低い数値」と診断した。中国国家統計局の資料によると、昨年の中国全体の人口は前年に比べ339万人減少し、14億489万人と集計されており、これは2022年以降最大の減少幅だ。













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