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「銀河の重力さえ突破」連星の一方が秒速1000kmで宇宙を疾走

望月博樹 アクセス  

引用:Baha Dinçel et al
引用:Baha Dinçel et al

夜空に輝く星は、我々の太陽のように永遠にその場に留まるように見える。だが実際には太陽を含むすべての星に寿命がある。そしてその寿命の間、各々が定められた道を進む。

天文学者らは望遠鏡で星の移動を観測し、星が固有運動(proper motion)を持つことを発見した。太陽も静止していないことが確認された。太陽は銀河中心を基準に秒速220kmで移動している。

それでも銀河系が散らばらないのは、銀河系の強い重力が星々の離脱を防ぐためだ。結局のところ、各星は銀河系の重力圏内で移動し、約2億年周期で公転するにすぎない。

しかし科学者らは、数多くの星の観測中に、稀ではあるが他の星とは比較にならないほど高速な星を発見した。これらは超高速度星(HVS、hyper-velocity stars)と分類され、中には秒速1,000kmを超えるものもある。これは銀河系の重力を振り切って外部へ脱出できる驚異的な速度だ。

科学者らはこのような高速星がどのように生成されるのか研究した。超高速度星の生成を説明する代表的な仮説は、超大質量ブラックホールの重力だ。ブラックホールの強力な重力に近づいた星が運良く脱出する際、重力の影響で加速されるというものだ。

もう一つの仮説は、1961年にオランダの天文学者アドリアーン・ブラウアー氏が提唱したもので、元々連星系を形成していた二つの星のうち、一方が超新星爆発を起こし、他方が弾き飛ばされたというものだ。

引用:Giovanni Benintende
引用:Giovanni Benintende

しかし、超新星爆発の残骸は宇宙的スケールでは短期間の数万年程度で消失するため、この仮説の検証は容易ではない。これまで超新星に関連する超高速度星の唯一の例外は、太陽質量の12〜13倍の星HD 37424で、超新星残骸S147で発見されたため確実な事例とされている。

最近、ドイツのイエナ大学のバーハ・ディンチェル氏率いる研究チームは、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の観測衛星ガイアのデータを分析し、超高速度星の中に連星系-超新星脱出に該当する新たな例がないか調査した。その結果、HD 254577が新たな候補として浮上した。この星の動きを逆算した結果、研究チームはくらげ星雲(Jellyfish Nebula)として知られるIC 443がこの星と共に公転していた消失した伴星だと確認した。

くらげ星雲は1万〜3万年前の超新星爆発の残骸で、地球から約5,000光年離れている。過去に二つの重い星が互いの質量中心を軸に高速で公転していたが、一方が超新星爆発を起こし他方を押し出した結果、かなり質量の大きい超高速度星HD 254577が誕生したのだ。

宇宙には太陽のような単独星と同程度に、伴星と共に公転する連星系が多く存在する。超新星爆発を引き起こす重い星の中にも連星系が容易に見つかることを考えると、伴星を失って銀河系を駆け抜ける超高速度星の事例はさらに一般的かもしれない。科学者らはこれらを研究し、宇宙の謎の一つだった超高速度星の生成原因を正確に解明するだろう。

望月博樹
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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