トルコで歯科治療を受けたイギリス人男性が、手術の副作用で全ての歯を失うという痛ましいニュースが伝えられた。
15日(現地時間)の英国メディア、デイリー・ミラーの報道によると、ハートフォードシャー州レッチワース・ガーデン・シティに住む2児の父親、ジョン・デントンさん(34)は、2020年にバイク事故に遭い、気道を確保するために前歯を除去しなければならなかった。その後の回復過程で、数か月にわたり顎に金属製の器具を装着していた影響で、歯が徐々に「砕けるようにボロボロになった」と語った。
イギリスの歯科に治療の相談をしたところ、費用が3万ポンド(約646万7,000円)に上り、支払える金額ではなかったという。その後、歯の状態はさらに悪化し、慢性的な歯痛に悩まされ、食事も細かく刻まなければ食べられない状態だった。結局、デントンさんは今年1月、3,500ポンド(約75万5,000円)を投じてトルコで治療を受けることを決意した。

トルコの歯科で6時間に及ぶ大手術を受け、14本のインプラントを埋め込んだ。しかし帰国直後から地獄のような痛みに襲われた。
デントンさんは、「鎮痛剤の効果が切れると、骨折した時よりも激しい痛みが押し寄せてきた」と言い「ソファに座って笑った瞬間、下顎のインプラントが丸ごと抜け落ちてしまった」と当時の悲惨な状況を語った。
再手術のために3月、再びトルコを訪れたデントンさんは、さらなる衝撃に見舞われた。鎮静剤で眠っている間に、歯科医が問題のあったインプラントだけでなく、口の中の全ての歯とインプラントを除去してしまったのだ。
目覚めた時、デントンさんの口の内には歯が一本も残っていなかった。「何ともなかった歯まで予告なしに抜かれた事実に大きなショックを受け、数日間部屋に閉じこもって過ごした」と説明した。
現在、デントンさんは柔らかいケーキでさえ噛むことができないほど日常生活が不可能な状態だ。歯科側から治療費の一部である2,700ポンド(約58万2,000円)が返金されたが、失われた健康と日常を取り戻すにはあまりにも不十分な金額である。デントンさんは毎朝怒りとともに目覚め、仕事や人間関係まで危うくなっていると訴えている。
それから「時間を巻き戻せるなら、絶対にトルコには行かなかっただろう」と語り、現在、何もない状態の口内を元に戻すため、オンライン募金サイト「GoFundMe」で治療費の寄付を募っている。
専門家らは、低価格を売りにした海外での歯科治療の危険性を警告し、十分な事前確認の重要性を指摘した。













コメント0