山火事の煙を吸い込んだ米80代男性、肺から「黒い枝のような形」の塊が見つかる

山火事の煙を吸い込んだ87歳の男性の肺が、黒くゴムのような質感の塊で埋め尽くされていたが、医療陣の処置によって奇跡的に一命を取り留めた。
21日(現地時間)のニューヨーク・ポストなどの海外メディアによると、身元が公開されていない87歳の男性は、山火事によって発生した濃い煙を数時間にわたって吸い込んだ後、呼吸困難の症状で救急外来を訪れた。
検査の結果、男性の気道と肺には枝のような黒い塊が多数発見された。当時、男性は短く浅い呼吸しかできず、血中酸素濃度が大きく低下していたため、人工呼吸器に頼らなければならない危険な状態だった。
医療陣は、この塊を「気管支鋳型(Bronchial casts)」と診断した。これは粘液と細胞物質が固まって形成される構造物で、気管支の枝の形に沿って作られるのが特徴だ。一般的には白色や黄褐色をしているが、今回のケースでは煙に含まれる煤が混ざったことで、黒く見えたと分析された。
このような症状は、希少疾患である鋳型気管支炎で見られる典型的な特徴だ。この疾患は気道内にゴムのような塊が形成され、空気の流れを妨げることで呼吸困難、咳、胸の痛みなどを引き起こす。
鋳型気管支炎は、主に先天性の心疾患やリンパ系の異常に関連があるとされている。リンパ液が気道に漏れ出し固まることで、気管支鋳型を形成するが、初期症状が喘息に似ているため、診断が遅れるケースも少なくない。治療を行わずに放置した場合、深刻な呼吸不全につながる可能性がある。
診断には気管支内視鏡、胸部CT、リンパ管造影などが活用され、治療の過程では気道内の塊を除去し、リンパ液の漏出といった根本的な原因を治療する手法が用いられる。必要に応じて、特別な染料を使って漏出部位を特定する検査も行われる。
幸いなことに、男性は医療陣の治療によって肺の中の塊を除去した後、状態が好転した。約1週間におよぶ肺炎の治療を経て退院し、2週間後の追跡検査では、呼吸機能が正常なレベルまで回復したことが確認された。













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