
美術教師から「プロのハグセラピスト」に転身
米国の元教師、エラ・ラブさん(51)が、教職を離れた後、「プロのハグセラピスト」として活動し、年収約10万ドル(約1,571万7,000円)を稼いでいるとして注目を集めている。
6日(現地時間)、米紙ニューヨーク・ポストによると、ラブさんは公立学校で13年間美術を教えていたが、過密なクラスの管理や生徒指導、教育予算の不足などにより、強いストレスを抱えていた。その後、精神的な安定を取り戻す方法を探す中で、専門的なハグサービスの存在を知り、300ドル(約4万7,000円)相当の関連研修を受けた後、約8年前からこの仕事を本業にした。
現在、ラブさんの実働時間は1日平均3時間程度にとどまるが、1時間当たり150ドル(約2万3,500円)の料金を受け取っており、安定した高収入を得ている。
主な顧客は経済的に余裕のある中年男性で、多くが既婚者だという。ラブさんは「多くの人が配偶者と十分に心を通わせられず、孤独を感じている」と述べ、「家庭を捨てたいわけではないが、誰かとの温かい交流や率直な対話を必要としている」と語った。サービスは単に抱き締める行為にとどまらず、心理的な安らぎを提供するものでもあり、場合によってはセッションが9時間近く続くこともあるという。
プロのハグサービスは、あくまで恋愛を伴わない関係を前提としており、明確なルールと線引きが設けられている。

ラブさんは利用者と事前に面談を行い、不適切な目的を持つ人を見極めていると説明した。また、セッション中に起こり得る生理的反応については「人間であれば起こり得る自然な反応」だとし、「そのような状況では呼吸を整えたり、姿勢を調整したりして、専門家として対応する」と述べた。
顧客の中には、自閉スペクトラム症の特性により、他人と目を合わせたり、身体的な接触をしたりすることが苦手な人もいる。こうした人々にとって、専門的なハグサービスは、安全な環境で互いに同意した上で、人との交流を練習できる機会になるという。
ラブさんは「人々がお金を払うのは、単なるハグそのものではなく、長年抑え込んできた感情を解放する経験に対してだ」と述べ、「重要なのはスキンシップではなく、感情を率直に表せる信頼関係と精神的なつながりだ」と強調した。
ただし、職業の特性上、恋人や配偶者の嫉妬を招くなど、私生活で難しさを感じる場合もある。それでもラブさんは、自分の仕事が人々に安心感と癒やしを届ける意義のあるものだと信じている。













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