
山口県周南市の市街地で、4月以降、野生のサルの目撃情報が相次いでおり、市や警察が警戒を強めている。
8日の読売新聞の報道によると、周南警察署には7日までに計156件の目撃情報が寄せられ、人と接触した事例も12件発生した。負傷者は出ていないものの、子供の足を掴むなど、一歩間違えれば大きな事故につながりかねない危険な状況が続いている。
秋月地区に住む主婦(62歳)は、「車から降りた時に視線を感じ振り返ると、庭にサルがいた」と当時の状況を語った。サルは庭の木の実を食べており、驚いた女性は急いで家の中に逃げ込もうとしたが、動揺してしばらくドアを開けることができず、恐怖で胸がいっぱいだったという。
警察は、目撃されたサルは体長約50cmで、市内のあちこちに出没しているのは、すべて同一のサルである可能性が高いとみている。このサルは住民の車の屋根に飛び乗ったり、家の周りをうろつくなど、大胆な行動を繰り返している。
また、人と接触した12件の事例のほとんどは、サルが背後から近づいてきたケースだった。警察には「スマートフォンを見ていたら太ももを触られた」「足にしがみつかれた」「肩を叩かれた」といった通報が相次いでいる。
近隣の小学生も被害に遭っている。先月17日の午後3時頃、下校中の小学生と母親が、後ろから近づいてきたサルに両足を掴まれたほか、一部の児童がサルに追いかけられる事態も発生した。学校側は窓を閉め切り、児童たちに「サルと目を合わせないように」と指導するなど、安全確保に追われている。
これを受けて周南市は、「けが人が出る前に捕獲する」として、主な出没地域に捕獲わなを設置し、下校時間に合わせてパトカーを配備するなど警戒を強めている。日本モンキーセンターの専門家は、「このサルは群れから離れた若いオスの可能性が高い」とした上で、「サルと遭遇した際は目を合わせず、背中を見せないようにしながら、後ずさりして安全な距離を取ってほしい」と呼びかけている。













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