
ボリビアで約1万6,600個の恐竜の足跡が確認され、白亜紀末の恐竜たちの生活と移動パターンを垣間見ることができる「世界最大規模」の化石地として評価されている。
現地時間9日、「AP通信」はアメリカのロマリンダ大学を中心とした国際古生物学研究チームが過去6年間にボリビアのトロトロ国立公園一帯で恐竜の足跡を精密調査した結果、ティラノサウルス・レックスを含む獣脚類恐竜が残した足跡1万6,600個を確認したと報告した。
獣脚類は二足歩行の肉食恐竜の群れで、ティラノサウルスやヴェロキラプトルなどが含まれる。
研究チームは世界のどこでもこの規模の獣脚類の足跡が集中している例はないと説明している。
足跡は恐竜たちが約6600万年前の古代の河川や湖畔を歩き回りながら残したもので、一部が水中で泳ごうとした際に泥を掻き分けて作った「水泳の痕跡」として分析された。
研究チームはこのような痕跡が1,378個に達すると明らかにした。
泥層に残った足跡は当時の水位が急速に上昇し自然に封印され、数千万年の間に損傷されずに保存されたと推定される。
イギリスのバーミンガム大学の古生物学者リチャード・バトラー氏はトロトロで発見された足跡の保存状態と規模は前例がないとし、白亜紀末の恐竜の行動を示す非常に貴重な記録だと評価している。
しかしトロトロ地域ではこのように数多くの足跡が発見された一方で、恐竜の骨・歯・卵などの化石はほとんど出ていない。
専門家たちは人間の農業活動や採石作業、道路工事などで一部の地層が破壊された影響があるとの見方を示している。
自然的要因の可能性も提起されている。
研究チームは足跡がすべて同じ地層で発見された点を根拠に、この地域が恐竜の「定住地」ではなく、ペルー南部からアルゼンチン北西部にかけての古代の海岸通路だった可能性を示唆した。
約10mに達する巨大な個体から鶏のサイズの小さな獣脚類まで、さまざまな恐竜が一群で移動した痕跡も確認された。
オーストラリアのクイーンズランド大学の古生物学者アンソニー・ロミリオ氏は足跡は恐竜がいつ歩き、跳び、止まり、方向を変えたのかを示しており、骨が語れない行動の瞬間が記録されていると指摘している。
恐竜たちがなぜこの高原地域に大挙して集まったのかは依然として謎に包まれている。
専門家たちは古代の淡水湖の広い泥の湖畔を探して定期的に移動した可能性や、大きな環境変化から逃げたり新しい定住地を探すために移動した可能性などを提起している。
研究チームは現在明らかになっている部分以外にも地層の端に追加の足跡が埋まっている可能性が高いとし、後続調査でさらに多くの記録が出るだろうとの見通しを示した。













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