
英国の研究チームが、人類による火の使用に関する最古の証拠を発見した。これは既知の最古の事例より約35万年前にさかのぼるものである。
AP通信や「ワシントン・ポスト」が11日(現地時間)に報じたところによると、「大英博物館」の考古学者ロブ・デイビス氏が率いる研究チームが、英国東部で約40万年前の火の使用痕を発見したとする研究結果を、学術誌「ネイチャー」に発表した。
研究によると、今回確認された火の使用痕は、従来知られていた人類の火の使用記録より約35万年古いとされている。これまで最古とされていた証拠は、フランス北部のネアンデルタール人遺跡で発見された約5万年前のものであった。
この発見は、英国東部の旧石器時代遺跡バーナムで行われた。研究チームは、強い熱で赤変した粘土層や、高熱で割れた火打石製の手斧、黄鉄鉱の破片などを確認した。
黄鉄鉱は衝撃で火花を発する鉱物であり、バーナム地域には自然分布していない。研究チームは、これを根拠に、当時の人類が黄鉄鉱の性質を理解し、火起こしのために意図的に採集したと推測している。
研究チームは、痕跡が自然発火によるものか、人類による意図的な発火かを判別するため、4年にわたり分析を行った。地球化学分析の結果、該当する地層が700度以上の高温にさらされ、同一地点で火が繰り返し使用された痕跡が確認されている。
研究チームは、これらの痕跡について、落雷による自然火災ではなく、人工的な炉に特有の特徴であると説明している。
「自然史博物館」のクリス・ストリンガー人類進化専門家は、バーナムの居住者が初期ネアンデルタール人であった可能性を示唆した。当時の人類は脳容量が現代人と同程度に達しており、複雑な行動様式が現れ始めた時期であったと述べている。
「大英博物館」のニック・アシュトン・キュレーターは、今回の発見を「40年に及ぶ自身の研究活動の中で、最も興味深い成果の一つである」と評した。
一方で、研究はさらなる議論を呼ぶ可能性もある。「ライデン大学」の考古学者ウィル・ロブルックス氏は、研究チームによるバーナム資料の分析は優れているとした上で、これを「最古の火の使用証拠」と位置付けるのは、証拠を過度に拡大解釈していると指摘している。
対照的に、「ケベック大学シクチミ校」の考古学者セゴレーヌ・ヴァンデヴェルド氏は、研究チームの学際的な手法を評価した。今回の発見について、「非常に堅実な研究成果である」と称賛した。













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