
英ケント州のビーチリゾートで、10代の男女3人が偽名を使って男性を誘い出し、投石や暴行を加えて殺害した疑いで起訴された。14日(現地時間)、ロンドンのウールウィッチ刑事裁判所で開かれた公判で、検察側は凄惨な犯行の全容を明らかにした。
検察の論告によると、起訴されたのは16歳の少女と15歳、16歳の少年2人の計3人。被告らは2025年8月8日、同州レイズダウン・オン・シーでアレクサンダー・キャッシュフォードさん(49)と接触した後、SNS上で「シエナ」という偽名を用い、キャッシュフォードさんに執拗にメッセージを送信。事件当日となった8月10日夜、海岸沿いの防壁近くで会う約束を取り付けた。
しかし、キャッシュフォードさんは被告らと合流してからわずか1時間余りで、現場で遺体となって発見された。目撃者の証言によると、被告の一人である16歳の少年が、キャッシュフォードさんに向かって「狂ったように石を投げつけていた」という。さらに、被害者がすでに攻撃を受けて倒れ、抵抗できない状態になっても投石を執拗に継続したとされる。
居合わせた市民が暴行を制止しようとすると、被告らはキャッシュフォードさんを指差し、「こいつはペドフィリア(小児性愛者)だ」と叫び、犯行を正当化しようとしたという。遺体は鼻が原形を留めないほど陥没し、後頭部や全身に激しい外傷を負っていた。検察側は、少女が犯行の様子をスマートフォンで動画撮影し、後に「ペドを片付けた」といった趣旨のキャプションを付けて知人に共有していた事実も公表した。
被告3人は殺人の疑いを全面的に否認している。裁判所は被告らが未成年であることを考慮し、氏名の公開を禁止しているが、事件が「小児性愛者」との偽りの主張に基づいた計画的な私刑(リンチ)であった可能性を重視し、犯行動機の解明に向けた審理を続けている。













コメント0