
米国で、殺人で服役中の受刑者を脱獄させる目的で、連邦捜査局(FBI)捜査官をかたった男が逮捕された。
米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、男は28日午後7時ごろ(現地時間)、ニューヨーク市ブルックリンのメトロポリタン拘置所(MDC)に現れたピザ店従業員のマーク・アンダーソン被告(36)であった。
MDCは、2024年に米国の保険会社最高経営責任者(CEO)を銃撃殺害したルイジ・マンジョーネが収容されている施設である。米国の保険制度への批判が続く中、名門大学出身の富裕層であるマンジョーネが殺人を犯した事実が伝えられた後も、世論の支持が集まっていた。
捜査当局によると、アンダーソン被告は同日、自身をFBI捜査官と名乗り、保釈なしで拘束中のマンジョーネを釈放する命令書を所持していると主張した。裁判官の署名入り命令書があると説明したが、バッグから見つかった書類は、米国司法省を相手取った別の訴訟関連文書であった。
拘置所職員が身分証明書の提示を求めたところ、同被告はミネソタ州発行の運転免許証と凶器を取り出した。凶器は、ピザ店で使用するピザカッターであった。
アンダーソン被告は今回の事件で保釈なしの拘束が決定した。脱獄を図ったマンジョーネと同じ拘置所に収容される見通しである。
国選弁護人のマイケル・ウェール氏は、アンダーソン被告がマンジョーネを崇拝したのは精神疾患によるものであると主張し、釈放のうえ入院治療とするよう求めた。しかし、違法武器所持の前科があり、逃亡の恐れがあるとして、裁判所はこれを認めなかった。













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