
SNSを通じて購入した体重減量注射を使用した後、意識を失い命の危険に直面した女性の事例が報じられ、オンライン上で流通する違法・偽造ダイエット注射への警戒が高まっている。
イギリスのメディア「デイリー・ミラー」などの報道によると、オックスフォードシャー・カータータウンに住むミシェル・ソード氏は、2020年に体重が増加した後、合法的なオンライン薬局を通じてGLP-1受容体作動薬である「セマグルチド」を使用し、約12.7kgの減量に成功した。その後、運動と食事制限で体重を維持していたが、2023年に閉経を迎え、体重が再び増加した。
当時、体重減量注射の供給が不足していたため、ソード氏は正式な医療ルートではなく、Facebookの広告を通じて注射剤を購入した。正規品と酷似したパッケージと価格であったため、偽造品であるとは疑わなかったとしている。
しかし、2023年9月20日、注射を投与してから約20分後に意識を失って倒れ、病院に緊急搬送された。搬送時の血糖値は0.2mmol/Lと、正常範囲である4〜7mmol/Lを大きく下回る生命の危険レベルであった。
病院の検査の結果、問題の注射ペンにはセマグルチドではなく速効性インスリンが含まれていたことが判明した。医療スタッフはこれを糖尿病性昏睡状態と判断し、ソード氏は緊急処置と入院治療の末に回復に至った。その後、ソード氏は体重減量注射の使用を中止し、生活習慣の管理で体重を維持している。
専門家は、GLP-1系肥満治療薬ではなくインスリンを非医学的に注入した場合、急性低血糖ショックで死亡する可能性があると警鐘を鳴らしている。低血糖は発汗や混乱、意識喪失、けいれん、昏睡状態に急速に進行する恐れがあるため、即時の医療介入が不可欠だ。
ソード氏は自身の経験を踏まえ、偽の体重減量注射を見分ける警告サインとして、購入前に健康状態や資格確認が行われないこと、個人送金など非公式な支払いを求められること、相場より極端に安い価格、パッケージのスペルミスや成分表示の欠落などを挙げた。
一方、イギリスの医薬品・医療製品規制庁(MHRA)によると、ここ2年余りの間に6,500個以上の偽造体重減量注射ペンが押収され、2025年にも数千個の違法注射剤が摘発されている。













コメント0