
アメリカ・フロリダ州の洗車場で、斧を持って従業員らを脅した30代の男が、格闘技の経験がある18歳の従業員に取り押さえられ、逮捕された。
13日、FOX 35 Orlandoなどの現地メディアによると、フロリダ州マリオン郡保安官事務所は9日夜、オカラの洗車場で従業員2人に斧を向けて脅したとして、ブライス・セイヤー容疑者(36)を凶器を用いた加重暴行2件と薬物関連器具所持の疑いで訴追したと発表した。
事件が起きたのは、3月9日午後8時40分ごろ、オカラ市内の洗車場だった。当時は閉店作業中で、現場には18歳の従業員レオ・ピノさんと、16歳の弟を含む従業員らがいた。ピノさんはすでに米陸軍への入隊が決まっていたという。
保安官事務所によると、セイヤー容疑者は立ち去るよう求められたあと激高し、大きな斧を振りかざして従業員らに迫った。ピノさんは相手が斧を下げた隙を見て飛び込み、タックルで地面に倒した。
その後、弟が斧を取り上げる間に、ピノさんは容疑者を地面に押さえ込み、締め技で動きを封じた。現地報道によると、ピノさんはそのまま約5分間、保安官らが到着するまで取り押さえ続けた。防犯カメラの映像や目撃証言からも、従業員側の行動は正当防衛だったと確認された。
捜査当局は、逮捕後の所持品検査で、メタンフェタミンの使用に使われたとみられるガラスパイプを発見した。セイヤー容疑者はその後、マリオン郡拘置所に移送された。
ピノさんは現地メディアの取材に対し、弟に危険が及ぶと感じ、とっさに体が動いたと振り返った。そのうえで、自分よりも弟や同僚の安全を優先したと語った。事件後、保安官事務所から警察官として働かないかと声をかけられたものの、すでに米陸軍への入隊が決まっているとして辞退したという。













コメント0