
最近、「着る暖房」として注目を集める防寒ウェアが話題となっている。布団に包まれているかのような暖かさを実現した「モモンガ」は、東京・墨田区の「ファーブル」が開発した製品である。着るだけで体をしっかりと温め、冬の屋外でも快適に過ごせることを特徴としている。
「モモンガ」という名称は、手足を広げて全身を包み込むフォルムが、空を滑空するモモンガに似ていることに由来している。実際の製品も顔から足首まで全身を覆う一体型構造で、着用するだけで体全体を包み込むことができる。
販売は主にクラウドファンディング(CF)型の応援購入サービスを通じて行われており、最新モデル「モモンガ5」は累計応援購入額が約2,400万円に達している。このウェアは、電気を使わずに体温で温めた空気を服の中に閉じ込める5層構造を採用しており、極めて高い保温性を実現した。
着用者からは「布団をまとったまま歩いているみたいだ」「厚手なのに意外と軽く動きやすい」といった声が寄せられ、快適さと実用性の両立が評価されている。開発者の坂井氏は、暖房をつけずに長時間快適に過ごせる着用感を目指したと説明する。
開発のきっかけはキャンプでの経験であった。坂井氏は、夜の気温が急激に下がるキャンプ場で、薄着で来た人々が寒さに震えながら寝袋から出られない姿を幾度も目にしたという。「寝袋を着たまま活動できれば」という着想から製品開発に着手し、完成までに約2年を要した。
当初はアウトドア業界から大きな関心を集めるには至らなかったが、応援購入サービスを通じて消費者に直接披露したところ、口コミで評判が広まり、販売が本格化した格好である。「モモンガ」の人気の理由は、単なる保温性だけではない。坂井氏によると、着用者の多くが「ちょっとした非日常感や遊び心」を楽しんでいるという。













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