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「宇宙人になりたい」指と舌を自ら切断した男性、「身体完全同一性障害」の危険性とは

荒巻俊 アクセス  

「自ら指と舌を切断」

宇宙人になりたいブラジル人男性の驚くべき理由

引用:デイリー・スター
引用:デイリー・スター

宇宙人のような外見を求めて全身にタトゥーを施し、自ら人差し指を切断した、30代のブラジル人男性の話が公開された。

先月14日(現地時間)、イギリスのメディア「デイリー・スター」の報道によると、ブラジル人男性のデ・ソウザ・リベイロ氏(33歳)は、幼少期から人々の注目を浴びることが好きだった。

彼は10代の頃からタトゥーを入れ始め、鼻、唇、乳首などにピアスを施した。リベイロ氏は「ある日、自分が宇宙人のような外見になれば、人々の注目を集められると思った」と語り、「人差し指を切断し、舌を噛み切った」と明かした。

さらに「指と舌を切り取った時、喜びを感じた」とし、「常に体が軽く感じられ、可能ならば他の部位も切除したい」と述べた。現在、彼の体には1,500以上のタトゥーがあり、舌の半分が無いため正確な発音が困難だという。一方で、彼は自身のInstagramに日常を投稿し、121万人のフォロワーを持つインフルエンサーとして活動している。

リベイロ氏のように、自身の身体を意図的に損傷し、快感を得て健康になったと感じるのは、精神疾患の一種である「身体完全同一性障害」の可能性が高い。この障害を持つ患者は、主に腕や脚を切断したいという衝動に駆られる。

そのため、他人に切断を依頼したり、重症の場合は自ら切断することもある。身体完全同一性障害の患者は、衝動により身体の一部に障害を負うが、むしろその障害によって健康になったと信じる傾向がある。また、腕、脚、指、目、耳などの切除を望む傾向があり、最も多いのは腕や脚の切断だとされる。

身体完全同一性障害の原因はまだ解明されていない。専門家らは、身体認識を担う脳の一部に構造的な問題が生じることが原因ではないかと推測している。身体認識には、頭頂葉と体性感覚皮質が関与し、大脳皮質の一部である島皮質も関連している。

この障害を持つ患者は、切断衝動により身体の一部を除去した後、合併症に悩まされることが多い。特に自ら切断した場合、生命の危険に陥ることもある。感染、神経損傷、激痛、大量出血などのリスクがあり、一部の患者では幻肢痛を感じることもある。幻肢痛とは、すでに切断して失った手足がまだ存在するかのように感じ、その部位に痛みを覚える症状を指す。

身体完全同一性障害は、診断が困難な疾患とされている。多くの患者は、自ら切断を行ったり、医師に直接切断を要求した際に初めて診断される。この障害は、世界で約200件の症例が報告されているが、実際にはさらに多くの患者が存在すると推測されている。

治療の主な目的は、患者の自傷行為を防ぐことである。医療スタッフは、認知行動療法を実施することがある。認知行動療法とは、専門医とのカウンセリングを通じて誤った認識や行動を修正し、患者が自身の身体を受け入れられるようにする治療法である。最近では、仮想現実(VR)技術を活用し、切断したい部位がない状態の身体を体験する治療も行われている。 

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