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プーチン大統領との親交維持、ノルドストリーム問題、議会との対立…80歳シュレーダー氏、重圧で入院へ

川田翔平 アクセス  

引用:AFP通信

ドイツのゲアハルト・シュレーダー(80)元首相が「燃え尽き症候群(バーンアウト)」で入院治療中だ。

4日、独紙「南ドイツ新聞(SZ)」などの現地メディアによると、シュレーダー氏の主治医は「深刻な疲労とエネルギー不足など典型的な燃え尽き症候群」を呈しており、集中力と記憶力の低下、睡眠障害に苦しんでいると述べた。

シュレーダー元首相の燃え尽き症候群に関する報道は、ノルドストリームへのガスパイプライン導入に関する調査委員会への出席が予定されている中で明らかになった。彼は先月24日に予定されていた調査委員会に、健康上の理由で欠席届を提出した。主治医は「当面、調査委員会の長時間にわたる公開尋問による身体的・精神的負担に耐えられないだろう」と述べた。

ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州は、海底天然ガス・パイプライン「ノルドストリーム2」建設過程において、当時ガスパイプライン運営会社「ノルドストリーム」で株主総会の議長を務めたシュレーダー元首相の役割を調査している。シュレーダー元首相は1998年から2005年まで首相に務め、ロシア産天然ガスをドイツに輸送する海底天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を承認した。退任後はロシアの石油会社「ロスネフチ」の理事長を務めるなどロビイストとしても活動した。

ノルドストリームは、アンゲラ・メルケル前首相時代に承認されたノルドストリーム2を含む4本のバルト海の海底ガスパイプラインで構成されている。このうち3本が2022年9月に爆破された。ドイツ検察はウクライナ国籍の潜水士らがガスパイプラインを爆破したとみて、背後関係を追及中だ。

シュレーダー元首相はウクライナ戦争勃発後もウラジーミル・プーチン大統領との親交を維持し、ロシアのエネルギー企業とのビジネス関係も断たなかったため、批判を浴びていた。連邦議会は2022年5月、シュレーダー氏が元首相としての本分を果たしていないとして、事務所の賃貸料とスタッフ雇用予算を打ち切った。これに対し、シュレーダー元首相は議会を相手取って訴訟を起こし、終戦に向けてロシアとの仲介を試みるなど、元首相としての義務を果たしたと主張した。

燃え尽き症候群は、身体的・精神的エネルギーの枯渇による疲労、仕事や職務に対する冷笑的な態度、職業における自己効力感の低下などが特徴だ。世界保健機関(WHO)は2019年、燃え尽き症候群を「適切に管理されていない慢性的な職場ストレスによる症候群」と定義した。

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