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YouTubeがアメリカでテレビを超える、視聴者がスマホよりもテレビで楽しむ理由に注目

荒巻俊 アクセス  

YouTubeがアメリカ市場でテレビを上回ったとの主張が出ている。より多くのユーザーがスマートフォンよりもテレビでYouTubeを視聴しているためだ。YouTubeもこの傾向に合わせてアプリの改編を開始した。既存のコンテンツ制作会社の領域にYouTubeが進出しているとの分析が出ている。

YouTubeのニール・モーハンCEO(最高経営責任者)は11日(現地時間)、年次書簡で「昨年、アメリカでスマートフォンよりもテレビを通じてYouTubeを視聴したユーザーが増加した」と述べ、「YouTubeが『古いテレビ』を超えて『新しいテレビ』になりつつある」と明らかにした。YouTube視聴デバイスのランキングでテレビがスマートフォンを上回ったのは今回が初めてだ。

YouTubeは2017年に「YouTube TV」をリリースした。テレビでもYouTube TVアプリを使用して様々なコンテンツを視聴できるようにした。昨年2月時点でアメリカ市場での加入者数は800万人に達した。昨年末時点でYouTubeでスポーツを視聴したユーザー数は1年前より30%増加した。同年、インドのエンターテインメント企業Zee Entertainmentと提携し、グローバル市場に進出した。

モーハンCEOは「ますます多くのユーザーがテレビ視聴を考えるとき、YouTubeを最初に選択している」と述べ、「YouTubeは従来のテレビとは異なり、双方向のやり取りが可能であることが強みだ」と強調した。

調査会社ニールセンによると、昨年12月時点でストリーミング市場においてYouTubeのシェアは11.1%で1位を獲得した。これは過去最高の数字だ。約2年間にわたって1位を維持している。YouTubeの1日の平均視聴時間は約10億時間に達している。

YouTubeが既存のテレビチャンネルの存在感を薄れさせているとの評価が出ている。昨年の米大統領選挙期間中にも、アメリカの視聴者4,500万人以上がYouTubeを通じて選挙過程を見守った。アメリカの総合格闘技解説者であるジョー・ローガンがドナルド・トランプ大統領と行ったインタビュー動画は再生回数が5,500万回を超えた。アメリカの政界では「YouTube選挙」という冗談が出るほどだ。

米大統領選挙以外にもコーチェラ、スーパーボウル、オリンピックなどの大規模イベントが開催されるたびにYouTubeを使用するユーザー数が急増した。モーハンCEOは「YouTubeは過去2年間、アメリカで最も多くストリーミングされたプラットフォームとなった」と述べ、「ショートフォーム、ポッドキャスト、ライブストリーミングなどと組み合わせた双方向のやり取りをユーザーに提供したことが要因だ」と説明した。

YouTubeは、昨年12月にテレビというプラットフォームに合わせてアプリを改編した。テレビでも左右の方向キーを使用して、動画をスキップや巻き戻しできるようになった。また、コメントと動画情報を右上に表示できるようレイアウトを調整した。さらに、リアルタイムで放送を解説する「Watch With」機能も追加した。

人工知能(AI)を活用してアプリの高度化も推進している。今年、自動吹き替え機能をすべてのYouTubeパートナープログラム参加者に提供し、多言語サポートを継続的に拡大する予定だ。コンテンツ投資も拡大する。アメリカのハリウッドを拠点とする独立系映画会社への投資を増やし、彼らにコンテンツ開発ツールを提供して協力関係を強化する計画だ。

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