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今、足を組んでいるそこのあなた!足を組むクセ、実は「全身疾患」の入り口だった…骨・血管・神経をむしばむ静かな脅威

織田昌大 アクセス  

長時間座るのが日常の人なら一度はこんな姿勢を取ったことがあるだろう。膝の上に足を乗せ、上半身を少し捻ったまま座る姿勢。いわゆる「足を組む」姿勢だ。足を組むと、何となく姿勢が安定するような気になり、ある種のスタイリッシュさも感じられる。しかし、椅子に座るたびにこの姿勢を繰り返し、さらにその習慣が10年以上続いている場合、想像以上に深刻な問題が体に蓄積されている可能性がある。

引用:Shutterstock
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足を組むことの最大の危険は、骨盤と脊椎の不均衡だ。片側だけに足を組む習慣は、骨盤を左右にねじることになり、それが脊椎に沿って腰、肩、首にまで影響を及ぼす。特に骨盤が傾くと、背骨が片側に曲がってしまう脊柱側弯症や、腰痛、長期的には椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患を引き起こす可能性がある。最初は単なる凝りや疲労感程度に感じるかもしれないが、この状態が数年続くと、筋骨格系全体の構造が崩れてしまう。

体型だけでなく、関節の健康も脅かされる。足を組む姿勢は膝と足首の関節に異常な圧力をかけ、両脚の筋肉発達も不均衡にする。膝や足が内側に向く内反膝(O脚)が進行する可能性があり、これは歩き方にも影響を与える。実際に、整形外科で膝の痛みを訴える中年患者の多くが、長年足を組む習慣を持っているという報告もある。

それだけではない。足を組むと足の血管が圧迫され、血液循環障害を引き起こす。特に太もも裏の静脈が圧迫されることで下肢の血流が妨げられ、下肢静脈瘤、足のしびれ、むくみなどの症状につながる。長時間座る人ほど、午後になると頻繁にふくらはぎがむくんだり重く感じたりするが、これも繰り返し足を組むことが原因である可能性が高い。

神経系にも影響を及ぼす。足を組むと、臀部の下を通る坐骨神経が圧迫される。これにより、臀部から太もも、ふくらはぎ、足先まで痛みが広がる坐骨神経痛が発生することがある。重症の場合、足に力が入らなくなったり、感覚が鈍くなったりする症状も現れる。これは単なる姿勢の問題ではなく、明白な神経疾患として分類される。

血圧にも一時的な影響を与える可能性がある。2010年にアメリカ心臓病学会誌(Journal of Hypertension)に発表された研究によると、足を組んで座ると収縮期血圧が平均2〜8mmHg上昇することが示された。健康な人にとっては大きな差ではないかもしれないが、高血圧患者にとっては、定期的な血圧上昇が心血管疾患のリスクを高める要因となり得る。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

これらの問題は、一度や二度足を組んだだけで生じるものではない。しかし、「習慣」になってしまうと話は別だ。毎日何時間も足を組んで座る習慣が数年間続くと、体はその姿勢に慣れていき、徐々に悪化していく。骨盤が歪み、筋肉は非対称に発達し、神経は圧迫され、血液の循環が悪くなる。最終的には、矯正治療を受けても完全な回復が難しいほどに体の整列が乱れてしまう可能性がある。

予防が最良の治療法だ。まず最初にすべきことは、「足を組んでいる」という事実を自覚することだ。そして、椅子に座る際は両足をまっすぐ床につけ、膝は90度に保ち、背中は背もたれにつけるようにする。定期的に立ち上がってストレッチを行い、臀部と腹部を中心としたコア筋肉強化運動を併用すれば、姿勢の矯正に効果的だ。最近では、姿勢矯正用クッション、腰サポート、フットレストなども多く販売されており、日常生活で活用できる。

もし今この記事を読みながらも足を組んでいるなら、今すぐ姿勢を正すべきだ。10年間続いた習慣は体の構造を変えてしまうが、今からでも修正し始めれば、深刻な病気を予防できるだろう。正しい姿勢は選択肢ではなく必須条件だ。一見些細に見える習慣が、あなたの健康の未来を左右する可能性がある。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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