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2025年05月16日金曜日
ホームニュースIT・テックアップル、シャオミに屈す?iPhoneが中国で異例の大幅値下げ、販売急減でアップル苦境か

アップル、シャオミに屈す?iPhoneが中国で異例の大幅値下げ、販売急減でアップル苦境か

 

引用:depositphotos
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アップル、ファーウェイ、シャオミが中国市場で激しい競争を繰り広げる中、中国の主なECプラットフォームでiPhoneの価格が最大30%下落したと、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が13日報じた。

アップルは公式に値下げを発表していないが、販売店による大幅な割引が実施されているためである。

また中国政府は、北京や上海を含む約30の市と省の住民に対し、6,000元(約12万2,101円)未満のスマートフォンを購入する際に最大500元(約1万176円)の補助金を支給している。

景気回復と消費促進を狙いとしたこの補助金は、シャオミやファーウェイなどの中高級国産ブランドの販売促進に大きく寄与した。これまでiPhoneは補助金対象外だった。

しかし、JD.comやアリババ傘下のTmallでは、128GBモデルのiPhone16 proが2,000元(約4万699円)値引きされ5,999元(約12万2,078円)で販売されるなど、プレミアムモデルも補助金対象となった。

結果的に、iPhone16 proの販売価格は中国本土の公式価格より31%安くなった。

他のモデルの価格も連動して下落。最上位モデルのiPhone16 proマックス(256GB)は、公式価格9,999元(約20万3,494円)に対し、JD.comでは現在8,599元(約17万5,002円)で販売されている。

この値下げにより、中国本土のiPhone価格は香港を下回った。iPhone16 proの香港価格は8,599香港ドル(約16万1,532円)からだが、これは海外の公式価格よりは安いが、中国本土での販売価格ほどは低くない。

市場調査会社IDCによると、アップルの今年第1四半期の中国スマートフォン出荷台数は9%減の980万台。上位5ブランドの中で、唯一出荷台数が減少した。

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