
12日(現地時間)、242人を乗せたエア・インディア旅客機が墜落した事故で、1人の生存者が救出された。
13日、AFPなど海外メディアによると、生存者はイギリス籍のビシュワシュ・クマル・ラメシュ氏で、現在病院で治療を受けている。彼は事故機の11列A席に搭乗していたという。
メディアによると、ラメシュ氏(40)は非常口付近の座席から飛び降りて脱出したとされる。墜落前に飛び降りたかどうかは確認されていない。
ラメシュ氏はロンドンで20年間暮らし、妻と息子1人がいる。事故当時、インドで家族に会った後、兄と共にイギリスへ戻る途中だった。
彼は当時の状況について「離陸30秒後に大きな音がして飛行機が墜落した。全てが一瞬で起きた」と語った。
さらに「気がつくと周りは遺体だらけだった。恐怖に駆られ、立ち上がって走った。飛行機の破片が散乱していた」と述べた。彼は胸、目、足に負傷を負った。

現地メディア「ヒンドゥスタン・タイムズ」が公開した搭乗券の写真から、彼がロンドン・ガトウィック空港行きの便の11A席に座っていたことが確認された。
生存者は出たものの、今回の事故の公式死者数は今後も増えると予想される。特に旅客機が墜落時に付近の病院・医科大学の建物に衝突したため、搭乗者以外の犠牲者も相当数に上ると予想される。
これに関連し、CNNは医科大学の学生少なくとも4人が行方不明になっていると報じた。行方不明者以外に50~60名が付近の病院で治療を受けている。
警察は、今回の事故で240人以上が死亡し、ラメシュ氏が唯一の生存者だとしながらも、救助作業は依然として続いていると発表した。
事故機(AI171便)はインド・グジャラート州アーメダバード国際空港からロンドン・ガトウィック空港へ向かうボーイング787-8ドリームライナーで、離陸約1分後、高度625フィート(約190メートル)から突然墜落を始め、空港東部のメガニ・ナガル地区にある州立医科大学の寮に衝突した。