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2025年07月01日火曜日
ホームトレンド「一緒に死のう」で誘い出し…9人を殺した白石隆浩、8年越しに“法の裁き”が下る

「一緒に死のう」で誘い出し…9人を殺した白石隆浩、8年越しに“法の裁き”が下る

「自殺願望ある人を狙って9人殺害」“SNS殺人鬼”白石隆浩の死刑を執行

引用:YouTube@ntv_news
引用:YouTube@ntv_news

SNSで心の隙を突き、若い命を次々と奪った連続殺人犯・白石隆浩。

その凶行から8年、彼に対する死刑がついに執行された。

法務省は6月27日、2017年に男女9人を誘い出して殺害した罪で死刑が確定していた白石隆浩(34)の刑を、東京拘置所で執行したと発表した。

白石は2017年8月から2か月間、ツイッター(現在のX)に「一緒に死のう」などと投稿し、自殺願望を抱えるユーザーを自宅アパートに誘い出していた。

標的となったのは15歳から26歳の若い女性8人と、そのうち1人を探して訪れた男性1人。白石は女性たちに性的な暴行を加えた上で殺害し、金品も奪っていた。

きっかけは、当時21歳の女性Aへの接触。

「相談に乗る」と声をかけ、彼女から金をだまし取った白石は、その資金でアパートに入居。金を返さないためにAを殺害し、犯行に及んだ。

以降、同様の手口で複数の女性に近づき、最終的には9人もの命を奪った。警察は行方不明者の捜索中に白石のアパートを訪れ、損壊された遺体を発見し逮捕に至った。

第一審では弁護人が「被害者の同意があった」と主張したが、裁判所は「金銭や性欲を満たすための計画的殺人」と断定。

「精神的に不安定な若者たちを狙い撃ちし、9人の尊い命を奪った極めて悪質な犯行」として死刑判決を言い渡した。

白石は控訴を取り下げ、判決はそのまま確定した。今回の死刑執行により、国内で死刑が確定した死刑囚は105人となった。

なお、死刑執行は2022年7月の加藤智大(「秋葉原通り魔事件」犯)以来、約3年ぶり。

会見に臨んだ鈴木馨祐法相は「社会に強い衝撃と不安を与えた事件。慎重に検討の上、執行を命じた」と述べ、死刑制度廃止については「適切でない」との立場を明確にした。

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