
中国で一人暮らしの人々の最大の懸念事項である「孤立」に正面から切り込んだユニークなアプリが登場し、話題を呼んでいる。
10日、中国共産党機関紙系「環球時報(グローバル・タイムズ)」などの報道によると、一人暮らしの安全を確認できるスマートフォン向けアプリ「死んだのか(原題:死了公)」が、リリースからわずか3日でアップルのアプリ投稿サイト「アップストア(AppStore)」の有料アプリランキング1位を獲得した。
アプリの機能は、その名称と同様に極めてシンプルかつ直接的だ。ユーザーは8元(約170円)でアプリを購入し、緊急連絡先を登録した上で、毎日画面中央に表示される「チェックイン」ボタンを押す仕組みとなっている。2日間連続してチェックインが行われなかった場合、システムが異常と判断し、登録された知人に自動で通知メールを送信する。
一部の機能ではスマートバンドと連携し、バイタルサイン(生体信号)をリアルタイムでモニタリングすることも可能だ。単身世帯の孤独死防止を強く意識した実用的な機能が盛り込まれている。現在は「AppStore」のみで提供されており、アンドロイド版はまだリリースされていない。
このアプリを開発したのは、いずれも「ポスト90後(1990年代生まれ)」の会社員3人で、本業の傍らプロジェクトに取り組んだという。SNS上で「一人暮らしの安全を守る機能が必要だ」という声を目にしたことをきっかけに、リモートで協力しながら約1カ月で開発を完了させた。
開発者の一人である呂某(リュ・モウ)氏は、「死は日常であまり言及されないが、誰もが直面する現実だ」とした上で、「人々が自身の死を意識すれば、逆に現在の生活をより充実させることができる」と語っている。
一方、アプリ名を巡る議論も白熱している。一部のネットユーザーは「死んだのか」という表現に不快感を示し、「『生きているのか』に変更すれば喜んでダウンロードする」といった意見を寄せた。しかし、別のユーザーからは「直接的な名前こそが孤独死問題を的確に表現している」と肯定的な反応も上がっている。
中国のIT評論家である劉鼎鼎(リュ・ディンディン)氏は、「一人暮らしが直面する最大の危険は、突発的な事故に周囲が気づかないことだ」と指摘。「このアプリは、一人暮らしの安全問題をソーシャルネットワーク時代の社会的な議題へと引き上げた」と評価している。













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