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「大統領は正気を失っており、恥ずべき存在」──トランプの書簡に民主党が”一斉批判”

荒巻俊 アクセス  

引用:ニューシス
引用:ニューシス

ドナルド・トランプ米大統領が、ノーベル平和賞を受賞できなかったことに言及しつつ、グリーンランド掌握を試みた自身の行動を正当化する内容の書簡をノルウェーに送っていたことが明らかになり、民主党から厳しい批判が相次いでいる。

米議会専門メディア「ザ・ヒル」によると、上院外交委員会に所属するクリス・マーフィー民主党上院議員(コネチカット州選出)は19日(現地時間)、自身のSNSに「これは現実感を失った人の戯言だ」と投稿し、「彼は過去1年間で深刻に退行しており、我々を同盟国との戦争に追い込む危険がある」と非難した。

また、ブライアン・シャッツ上院議員(ハワイ州選出)は「まともな人なら、大統領の状態を深刻に受け止めるだろう」と述べ、「彼は非常に不安定で、現実認識が歪んでいる」と批判した。さらに、ルーベン・ガレゴ上院議員(アリゾナ州選出)は「感情を害された情けない1人のせいで、米国が自由世界の敵になった」と厳しく非難した。アンディ・キム上院議員(ニュージャージー州選出)も「大統領は正気を失っており、恥ずべき存在であるだけでなく、極めて危険な人物だ」と強い調子で訴えた。

トランプ大統領は18日、ノルウェーのヨーナス=ガール・ストーレ首相に宛てた書簡で、グリーンランド掌握の意志を改めて示した。その中でトランプ氏は、「私は8つ以上の戦争を防いだにもかかわらず、貴国が私にノーベル平和賞を与えないと決定したことを考えると、もはや純粋に平和のみを考える義務感は感じない」と記した。

これに対し、ノーベル平和賞の受賞者選定はノーベル委員会が独立して行っており、ノルウェー政府とは無関係であるとの指摘が相次いだ。また、仮に何らかの関係があったとしても、自身がノーベル平和賞を受賞できなかったことを理由に、米国によるグリーンランド掌握を正当化することはできないとの批判が広がっている。

しかしトランプ大統領は19日、米「NBC」のインタビューで、「ノルウェーが何と言おうと、(ノーベル委員会を)完全にコントロールしている」と主張し、「彼らは自分たちとは何の関係もないと言いたがるが、実際にはすべてに関与している」と述べ、従来の立場を改めて強調した。

共和党の現職議員らは、ノルウェー宛て書簡をめぐる論争について直接の言及は避けているものの、グリーンランドの武力占領に反対する姿勢を示す公開発言は、党内全体に広がりつつある。

ドン・ベーコン共和党下院議員(ネブラスカ州選出)は「CNN」の取材に対し、「我々はグリーンランドを手にいれるつもりはなく、住民の大多数が独立を望んでいることも理解している」と述べた上で、今回のグリーンランドをめぐる一連の発言について、「過去1年間でホワイトハウスから発せられた中で最悪の発言だ」と厳しく批判した。

「親デンマーク議員連盟」の共同議長を務めるブレイク・ムーア下院議員(ユタ州選出)は、民主党と共同で声明を発表し、「デンマークは米国にとって最も緊密なパートナーの一つであり、グリーンランドへの攻撃は、悲劇的なNATO加盟国への攻撃となるだろう」と強調した。また、マイク・ジョンソン下院議長やジョン・スーン上院院内総務をはじめとする共和党の院内指導部も、グリーンランドに対する軍事的介入の可能性については「全く検討していない」と明言した。

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