
「ラプンツェル症候群」―髪の毛を抜いて食べる癖に注意
絡まり合った髪の毛によって形成された塊が原因で、激しい腹痛に苦しんだ6歳の女児の症例が報告され、医療界の注目を集めている。
23日、医学誌「キュレウス(Cureus)」によると、サウジアラビア在住の6歳女児Aちゃんは、数週間にわたり腹痛や消化不良の症状が続いたため病院を受診した。当初は一般的な胃腸障害と考えられていたが、精密検査の結果、予想外の原因が判明した。
検査の結果、Aちゃんの胃の中から異常に大きな異物が見つかり、医師団は直ちに手術を決断した。摘出された異物は大量の髪の毛が絡み合ってできた塊で、胃内にとどまらず、小腸の一部にまで長く伸びていたことが確認された。
医療チームは「小児患者において、腹痛や嘔吐、食欲不振が長期間にわたり繰り返される場合、消化管内の異物の存在を必ず考慮すべきだ」とした上で、「画像検査による早期診断と迅速な治療が極めて重要だ」と強調した。
胃の中から毛髪の塊が発見されるケースは稀ではあるものの、継続的に報告されている。2019年には、米国で18歳女性の胃から約4.5キログラムにも及ぶ毛髪の塊が見つかり、大きな衝撃を与えた。
このような疾患は「ラプンツェル症候群」と呼ばれている。髪の毛を抜く行為(抜毛症)や、それを食べてしまう習慣(毛髪摂食症)によって胃内に毛髪の塊が形成され、それが小腸まで長く伸びる、非常にまれな病態だ。童話「ラプンツェル」のように、髪の毛が長く垂れ下がる様子に似ていることから、この名が付けられた。
ラプンツェル症候群は主に思春期の若者や若年女性に多く見られ、不安や強迫観念、ストレスといった心理的要因を伴うケースが少なくない。主な症状には、腹痛、腹部膨満感、嘔吐、消化不良、体重減少、食欲不振などがあり、重症化すると腸閉塞や出血、腸穿孔を引き起こす恐れもある。
治療は多くの場合、手術によって毛髪の塊を摘出する方法が取られる。医療関係者は、再発防止のため、術後も精神面の治療と継続的な経過観察を併せて行う必要があると助言している。













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