残り20日分程度…トランプ政権の圧力で枯渇するキューバの原油在庫

かつて革命の国として知られ、サトウキビ輸出で有名だったキューバの現状だ。
キューバの共産政権に対するドナルド・トランプ米政権の圧力が強まる中、キューバに残る原油在庫が15日から20日分しかないと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
FTはデータ分析企業ケプラーの分析として、現在の需要水準と国内生産量を考慮すると、キューバの原油在庫はおよそ15日から20日分程度だと伝えている。これは、既存の在庫量と年初にメキシコから輸入した原油量を基に算出したものだという。
米テキサス大学の石油専門家のホルヘ・ピニョン氏は、今後数週間以内に追加供給がなければ「キューバは重大な危機に直面することになる」と警告した。
こうしたキューバの危機の背景には、同じ左派政権であるベネズエラがキューバ向けの原油輸出を停止した影響が大きいとされる。
米国が進めたニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領の身柄拘束作戦の直前にあたる昨年12月には、ベネズエラはキューバに4万6,500バレルの原油を輸出していた。
しかし、デルシー・ロドリゲス政権の発足以降、原油輸出は行われていない。
キューバが今年輸入した原油は、年初にメキシコから一度供給を受けた8万4,900バレルのみだ。
唯一の原油輸入先であるメキシコも米国の圧力が強まる中で、石油輸出に慎重な姿勢を示している。
先に、ドナルド・トランプ米大統領はキューバが米国の国家安全保障に脅威を与えているとして国家非常事態を宣言し、キューバと石油取引を行う国に関税を課すとする行政命令に署名している。
キューバの原油在庫が底を突く中、電力不足も深刻化している。
ケプラーによると、キューバは発電に不可欠な「重油」も深刻に不足している状況だ。
キューバ電力庁は28日(現地時間)、ピーク時の最大需要を3,100メガワットと見込む一方「稼働可能な発電量は1,398メガワットにとどまり、1,702メガワットが不足している」と明らかにした。
専門家らは、キューバがこれまで原油を大幅な割引価格、あるいは無償で調達してきたとみている。
米国の経済制裁の中で、主要輸出品である砂糖の輸出が滞り、観光産業も大きく落ち込む中、原油輸入まで途絶えたことで、キューバ経済は悪化の一途をたどっている。
メキシコのエネルギーコンサルタントであるゴンサロ・モンロイ氏は「(原油に関して)キューバは長年、ベネズエラに大きく依存してきた。今や頼れるのはメキシコだけだが、そのメキシコも米国の圧力で輸出できなくなればキューバは深刻な問題に直面することになる」と指摘した。















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