
イギリス「BBC」が靴を修理中に親指を失った男性が、指の代わりに足の指を移植した話を紹介した。
話の主人公は靴修理工のデイビッド・リーさんだ。彼は2019年、自分の店で機械を使って靴のヒールを交換中、誤って右親指を切断する事故に遭った。着ていたセーターが機械に巻き込まれたことが原因だった。
彼は「どれほど深刻か分からなかったが、突然親指が床に落ちた」と言い、「その瞬間、『ああ、もう使えないな』と直感した」と振り返った。
切断された指を氷嚢に入れて病院に駆け込んだが、損傷がひどく再接合手術は不可能で、損傷部位もすぐに縫合できないと告げられた。
代わりに手外科医から2つの選択肢を提示された。
1つ目は、怪我をした手を尻に縫い付け、皮膚が再生するのを待つことだ。リーさんは「回復に数ヶ月かかると言われ、気が進まなかった」と語った。
2つ目は、親指の代わりに足の親指を移植する方法だった。リーさんはこちらを選び、失った親指の代わりに足の親指を移植した。

指を取り戻せたものの、回復過程は容易ではなかった。右利きだった彼は、回復中は左手だけを使わざるを得ず、適応に苦労したという。
「左手でスプーンを持ってコーヒーと砂糖をカップに入れることさえ慣れておらず、非常に大変だった」と言い、「右手でピンセットのような形を作ろうとしても、筋肉が損傷して力もなく、物をつかめなかった」と語った。
リーさんはハサミを使うことや握力を強化するなどの基本動作を再び学ばなければならなかったが、数ヶ月間のリハビリと努力の末、自分の修理店に戻ることができた。
当初は移植した指でお金を渡すことさえ恥ずかしかったというリーさんだが、「今では移植した親指は完全に自分の一部になった。もう気にならない」と語った。
ただし、足の親指を1本失った影響は残っているという。「一日中立っていると、日が暮れる頃には足が痛くてだるくなる。週末になると感覚が敏感になるが、仕方なく我慢して生きていくしかない」と述べた。
リーさんの移植手術を担当した外科医のジル・アロースミス医師は「私たちは身体のあらゆる部分を当たり前のように考えがちだが、特に手は生活において極めて重要だ」と述べ、指の移植手術の重要性を強調した。













コメント0