
人工知能(AI)が人間の仕事を奪うのではないかという懸念が広がる中、オーストラリアではむしろAIによって雇用需要が増加していることが明らかになった。
オーストラリア雇用技能庁(JSA)の報告書によると、現時点で自動化の高リスクに分類される職業は全体の4%にとどまり、多くの職種ではAIが業務を代替するのではなく、補助・強化する形で変化する可能性が高いという。このため、AIによる雇用消失を懸念するよりも、現在の職務の中でAI活用能力を高める必要があるとの指摘が出ている。
最近、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は、2025年のPwCによるAI雇用指標を引用し、オーストラリアではAI関連の能力を求める求人募集が過去10年以上にわたり急増していると発表した。特に2020年から2021年にかけては、AIスキルを求める事例がほぼ2倍に増加したという。
生成AIが普及する前から既にAIが産業全体の採用基準を変化させていたことを示している。ただし、2021年以降は増加ペースがやや鈍化した。KOTRAは「AIによって仕事が減るという単純な認識とは異なり、実際の採用データはAI能力を持つ人材への需要が長期的に拡大していることを示してい既にと説明した。
オーストラリアの人材採用業界関係者は「現場で感じる変化は、雇用そのものが減ることよりも、採用時に求められる能力の基準が急速に変化している点だ」とし、「企業は人員削減よりもAIツールを活用できる人材を優先的に採用する方向へ戦略を調整している」と語った。
さらに「同じ職務であってもAI活用経験の有無によって評価や報酬に差が生じる事例が増えている」とも指摘した。
KOTRAは、AI時代の労働市場における最大の課題は「雇用が消滅するかどうか」よりも「転換と再配置」にあると分析している。雇用総数の増減よりも、AIによる業務変化にどれだけ早く適応できるかが重要だという。
KOTRAは「同じ職種で働いていても、AI能力によって生産性や評価、昇進、報酬に差が生じる内部格差が先に拡大する可能性がある」との見方を示した。一方で「AI能力やデジタルへのアクセス、教育・訓練機会に格差が存在する場合、AIの普及は雇用の不安定化を拡大する可能性もある」とし、「AIに代替されない職業を探すより、自身の業務をタスク単位で分析し、AIを業務ツールとして活用できる能力を蓄積することが重要だ」と強調した。













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