米航空宇宙局(NASA)の有人月周回ミッション「アルテミス2号」(Artemis II)は、技術的な問題により日程の調整を余儀なくされた。ロケット上段のヘリウムシステムに異常が確認され、3月に予定されていた打ち上げは困難となった。

NASAのジャレッド・アイザックマン長官は21日(現地時間)、SNS「X」で、宇宙発射システム(SLS)の中間極低温推進段階でヘリウムの流れに問題が確認されたと発表した。これに伴い、ロケットはケネディ宇宙センターの発射台から車両組立棟(VAB)に移動され、点検・修理が行われる予定だ。
ヘリウムは液体水素と液体酸素のタンク加圧やエンジンパージに不可欠で、エンジンの正常作動には欠かせない。夜間にヘリウム供給が途絶え、フィルターやバルブ、接続部の不具合が疑われている。
NASAは3月の打ち上げ可能期間を見送り、次回の打ち上げは4月初旬以降を検討している。
アルテミス2号は宇宙飛行士4人を乗せ、月周回後に地球へ帰還する任務で、1972年のアポロ17号以来、初めて人類を地球低軌道を超えて月周回に送る有人飛行となる予定だ。













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