
オーストラリアでバックパッキングを楽しんでいた20代のイギリス人女性が単なる腸炎による腹痛だと勘違いして病院を訪れたところ、子供を出産したことが話題になっている。
最近、米「ニューヨーク・ポスト」などは、イギリス出身で女性のハッティ・シェパードさん(21歳)が、彼氏のベイリー・チドルさん(22歳)と一緒にオーストラリアで旅行を楽しんでいた最中、突然、腹部の痛みに襲われたと伝えた。
当初は単なる食中毒や腸炎だと思い、鎮痛剤を服用したが、痛みが右の脇腹に激しく広がったため、盲腸炎を疑い現地の大学病院を訪れた。
超音波検査を行っていた医療スタッフは、シェパードさんに思いがけない事実を伝えた。シェパードさんは現在分娩の陣痛中であり、すぐに赤ちゃんが生まれるというのだ。
シェパードさんは「普段ピルを服用していたので、絶対にあり得ないことだと思った」とし、「医師から赤ちゃんが生まれると言われたときは、人生で最も怖くて衝撃的な気分だった」と振り返った。
彼女が妊娠して9ヶ月間、自分の状態を全く分からなかったのは身体的な理由があったとされる。
医療スタッフは、胎盤が子宮の前側に位置しているため胎動を感じにくい構造であり、胎児が脊椎側に成長して外見上では妊婦特有の腹が出る現象がほとんどなかったと説明した。
また、シェパードさんはバセドウ病を患っており、体重も増加しなかった。彼女は普段から低体重だったため、旅行中に体重が少し増えたことを気にしなかったという。
実際、出産のわずか2週間前にパーティーで撮影された写真で、彼女はぴったりとした服を着ていたにも関わらず、妊娠していることなど全く想像できないほどスリムな姿だった。

妊娠しているなんて夢にも思わなかったシェパードさんは、妊娠期間中にも時速160㎞のアトラクションに乗ったり、酒を飲んだりするなど、危険な活動を続けていたものの、幸いにも赤ちゃんは約2.9㎏の健康な状態で生まれたという。
現在、娘と共にイギリスに帰国する準備を進めているシェパードさんは「世界で最も奇妙なことが起こったが、今ではこれが日常のように感じる」とし、「これ以上の幸せはない」と心境を述べた。
このように分娩直前まで妊娠していることを認識できない「クリプティック・プレグナンシー(隠れ妊娠)」とは、一般的に20週以降に本人や医療スタッフが妊娠していることを認識できていない場合を指す。
クリプティック・プレグナンシーは500人に1人の割合で発生するとされており、主に妊娠経験がない若い女性や、すでに閉経したと思い避妊をしていなかった女性に見られることが多い。
また、生理周期が不規則な女性も妊娠の兆候を見逃す可能性が高いとされ、特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を患っている場合、ホルモンの不均衡により生理が不規則または止まることが多く、妊娠の有無を自分で判断するのが難しいことがある。













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