「弱めた内容では認めない…完全な法案成立を要求」

ドナルド・トランプ米大統領は8日(現地時間)、中間選挙を前に上院で有権者の身元確認を義務付ける「SAVEアメリカ法案」が成立するまで、他の法案には署名しない考えを示した。
米政治専門メディアのザ・ヒルによると、トランプ大統領は同日、自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「大統領として、この法案が通過するまで他のいかなる法案にも署名しない」と述べた。
さらに「成立する法案は弱めた内容ではなく、有権者が身分証明書と市民権の証明書を提示することを義務付け、軍務・病気・障害の場合を除いて郵便投票を禁止する完全な内容でなければならない」と強調した。
SAVEアメリカ法案は、有権者登録の際に市民権を証明する書類の提出を義務付けることを柱としている。
トランプ大統領はジョン・スーン米上院共和党院内総務(サウスダコタ州)に対し、今年2月に下院を通過した同法案を上院でも可決させるため、フィリバスター(長時間演説による議事妨害)を利用するよう圧力をかけている。
トランプ大統領は同日「全有権者の88%が支持する課題であるセーブ・アメリカ法案を成立させるため、テレビ番組『フォックス・アンド・フレンド』でフィリバスターの使用について発言したスコット・プレスラー氏の活躍に拍手を送りたい」と投稿した。プレスラー氏は保守派の活動家として知られる。
フィリバスターが行われた場合、民主党は法案採決を遅らせるため上院本会議で発言を続ける必要がある。フィリバスターを終結させるには上院100議席のうち60議席の賛成が必要となる。
一方で民主党が発言をやめれば、通常は60票が必要な法案でも過半数の51票で可決できる。現在、上院では共和党が53議席を占めており、共和党だけで可決することも可能になる。
ただし、2024年の上院多数党院内総務選に立候補した際、法案可決に60票を必要とするフィリバスター規則を維持すると公約していたスーン院内総務は、トランプ大統領の圧力にもかかわらず立場を変えていないとメディアは伝えた。
SAVEアメリカ法案は下院共和党から強い支持を受けており、これまで数年にわたり3回も下院を通過している。
一方、民主党はSAVEアメリカ法案について、登録有権者に負担を強いるほか、投票参加を妨げる可能性があるとして反対している。













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