
イランが湾岸地域のアラブ諸国に向けてミサイルとドローン(無人機)攻撃を拡大し、中東地域の緊張が一層高まっている。戦争の影響で国際油価が急騰し、グローバル経済にも衝撃が広がっている。
AP通信によると10日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイとバーレーンでは早朝にミサイル警報サイレンが鳴ったという。サウジアラビアは東部産油地域上空でドローン2機を撃墜したと明らかにし、クウェート国家警備隊もドローン6機を迎撃したと発表した。
イランはイスラエルと中東内の米軍基地だけでなくエネルギーインフラも攻撃対象にしている。特に世界の原油輸送の重要な通路であるホルムズ海峡を事実上制御し、国際油価が急騰している。
国際油価の基準であるブレント原油は前日、一時バレル当たり120ドル(約1万9,000円)に迫ったが、その後下落したものの、この日もバレル当たり約90ドル(約1万4,200円)の水準を維持している。これは戦争が始まった2月28日と比べて約24%上昇した水準だ。
米国のドナルド・トランプ大統領はこの日、戦争長期化の懸念を縮小しようとする発言をした。トランプ大統領は今回の衝突が「短期間の軍事作戦になる」とし、長期的な地域紛争に拡大する可能性は低いと見ている。
しかしイランは長期戦に備えているという立場を示した。イラン最高指導者事務局の外交政策顧問カマル・ハラジ氏はCNNとのインタビューで「経済的圧迫で国際社会が介入し、米国とイスラエルの攻撃を中止させない限り外交的解決の余地はない」と述べた。
現在、戦争はグローバルエネルギー供給網にも深刻な影響を与えている。イランはペルシア湾とオマーン湾の間の海上通路であるホルムズ海峡を通過するタンカーの運航を事実上遮断した。この海峡は全世界の原油の約20%が通過する重要な航路だ。
国際海事機関(IMO)によると、最近海峡近くで商船攻撃が続き、少なくとも7人の船員が死亡したという。
戦争は中東全域に拡大する様相を呈している。イスラエルはレバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対して空爆を拡大し、ヒズボラはイスラエルに向けてミサイル攻撃で応じている。
イスラエル軍はまたヒズボラの金融機関「アル・カルド・アル・ハッサン」を狙った空爆を実施したと明らかにした。イスラエルはこの組織がヒズボラの軍事活動資金調達に利用されていると主張している。
戦争による人的被害も増えている。当局の集計によると、戦争発生以降イランで少なくとも1,230人が死亡し、レバノンでは397人、イスラエルでは11人が亡くなったという。米軍も現在までに7人の戦死者が出たと伝えられている。
















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