
イラン革命防衛隊(IRGC)が1日(現地時間)、ホルムズ海峡を事実上封鎖して以降、船舶の通航量が平時に比べて95%減少したことが分かった。ホルムズ海峡を通過した一部のタンカーは、その大半が中国に向かったとみられている。
フランス24が引用したエネルギー情報分析会社Kplerによると、1日から23日午前4時までに原料輸送船がホルムズ海峡を通過した回数は138回だった。これは平時に比べ95%減少した水準だ。Kplerは、この138回のうち87回は石油・ガスタンカーだったとしている。
海運情報誌ロイズ・リストは23日のブリーフィングで、ホルムズ海峡を巡る通航が引き続き深刻な混乱に見舞われていると明らかにした。ロイズ・リストのリチャード・ミード編集長は「通航の大半を占めているのはバルク船、タンカー、コンテナ船だ」と述べた。
ミード編集長はこれに先立ち、「イランは引き続きホルムズ海峡を統制し、イラン産石油を輸出しているが、それ以外はおおむね依然として停滞した状態にある」と述べていた。
ロイズ・リスト・インテリジェンスのアナリスト、ブリジット・ディアクン氏は「先週ホルムズ海峡を通過した船舶のうち、最も大きな割合を占めたのはイラン所有、またはイラン籍の船舶だった」としたうえで、「その後にギリシャ船籍と中国船籍の船舶が続いた」と語った。
AFP通信が通航データを分析した結果によると、イラン戦争以降にホルムズ海峡を通過した船舶のうち、40%以上が米国、欧州連合(EU)、英国の制裁対象だった。特に石油・ガスのタンカーでは約59%が制裁対象だったという。
ディアクン氏はロイズのブリーフィングで、「16日以降、西へ向かったすべての船舶はシャドーフリート(shadow fleet)、ガス運搬船、またはタンカーだった」とし、「これらが通航の大部分を占めている」と述べた。
米投資銀行JPモルガンは、ホルムズ海峡を通過する石油の大半がアジア、とりわけ中国に向かっていると分析した。また、ホルムズ海峡を通過する観測可能な石油輸送量の98%がイラン産で、3月初めには1日平均130万バレルに達したとしている。
ロイズ・リストのアジア太平洋地域担当編集者、チーチェン・シェン氏は、中国当局がホルムズ海峡で足止めされている大型タンカーのために、一種の脱出計画を立てている兆候があると伝えた。
このほか、Kplerの追跡サービスであるマリントラフィック(MarineTraffic)によると、先月31日には船舶3隻が追加でホルムズ海峡を離脱した。これらは、インド籍の液化石油ガス(LPG)運搬船「ジャグ・バサント」と「パイン・ガス」、中国向けのパナマ籍タンカー「ブライト・ゴールド」だ。
フランス24は、Kplerの集計に含まれていないこの3隻について、イランのララク島周辺にある「イラン承認ルート」を利用したとみられると伝えた。また、「ブライト・ゴールド」と「パイン・ガス」が船舶自動識別装置(AIS)を作動させていた点について、現在の状況では非イラン船舶としては極めて異例だとも指摘した。
ミード編集長は「中国、インド、パキスタン、イラク、マレーシアを含む各国政府は、IRGCとの船舶通航を調整するため、イランと直接協議を行ったと見られる」と述べた。
















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