
イランがサウジアラビアの米軍駐留空軍基地を空爆し、米軍兵士12人が負傷した。さらに、「空の目」と呼ばれるE-3セントリー空中早期警戒管制機(AWACS)が破損し、アメリカとイスラエルの迎撃能力が大幅に低下する懸念が浮上している。
AP通信は28日(現地時間)、米当局関係者の話として「前日、サウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地にイランのミサイルとドローンが飛来し、イランは弾道ミサイル6発、ドローン29機を発射し、この攻撃でアメリカ軍兵士少なくとも15人が負傷、うち5人が重傷を負った」と報道した。
これにより、イラン戦争で負傷した米軍兵士の数は合計300人を超えた。
軍事専門誌のミリタリーウォッチマガジンは、攻撃を受けたプリンス・スルタン基地に配備されていたKC-135空中給油機3機とE-3セントリーAWACS少なくとも1機がイランの攻撃で大きく破損したと伝えた。
同誌は、「E-3セントリーAWACSの破壊は前例がない」とし、「約5億ドル(約800億円)に達するこの航空機は、米空軍で最も高価な戦略資産の一つだ」と指摘した。
E-3セントリー空中早期警戒管制機は、空中で指揮統制センターの役割を果たす米軍の核心的戦略資産だ。空中で数百km先の敵を探知し、戦闘機を指揮するレーダー指揮機で、1機だけで目標数百個を同時に追跡できるため、アメリカ軍の「目と頭脳」の役割を担う。
E-3セントリーAWACSの損失が意味するもの
軍事・国際情勢に関するOSINTの「X(旧Twitter)」アカウントには、破壊されたE-3セントリーの惨状を捉えた写真が公開された。尾部と胴体部分が二つに分かれ、真っ黒に焦げた痕跡と破損状況から見て、修理は完全に不可能な状態だ。
一部では、イスラム革命防衛隊(IRGC)とイラン国営の英語放送局のプレスTVなどが拡散している破損機体の写真は、人工知能(AI)が生成した偽物である可能性が高いとの見方もある。

共に公開された衛星写真を見ると、プリンス・スルタン空軍基地の建物の屋根に、今年2月の写真では見られなかった攻撃の痕跡が鮮明に残っている。
元空軍大佐のジョン・ベナブル氏は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに「E-3セントリーが破壊されたのは非常に深刻な事態だ」と語り、「湾岸地域で何が起きているかを把握し、常に状況を認識する米軍の能力に打撃を与える」と指摘した。
さらに、「空軍が保有するE-3セントリー空中早期警戒管制機の機体数が限られているため、代替機の投入も不可能だ」と付け加えた。

米軍はこれに先がけ、3月中旬からE-3セントリーの作戦強度を大幅に引き上げ、ヨルダンとイスラエルに向けて発射されるイランのドローンとミサイルの探知に集中してきた。このような状況で、保有数が多くない空中早期警戒管制機の損失は、イランの攻撃成功率をさらに高める可能性がある。
ミリタリーウォッチマガジンは、「イランが湾岸地域内の米軍基地を攻撃するたびにレーダーシステムの破壊を試み、イスラエルに向けたミサイル攻撃の成功率を持続的に高めてきた」と指摘し、今回の損失でアメリカとイスラエルの防空能力が深刻に低下する可能性があると懸念を示した。
イランのミサイル、まだ多数温存…アメリカ・イスラエルの状況は?
米軍の目と頭脳の役割を果たしてきた空中早期警戒管制機の損失は、イランに非常に有利な戦況をもたらす可能性がある。さらには一部で、アメリカとイスラエルの対イラン空爆の結果が予想を下回っていると分析もされている。
ロイター通信によると、アメリカはイランの弾道ミサイル能力を弱体化させるために1か月間攻勢をかけたが、実際に破壊されたイランのミサイルおよびドローン武器庫は全体の3分の1に過ぎないという。

これに関連して、英シンクタンクの英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)は、「アメリカ・イスラエルの迎撃ミサイルは、現状のペースのまま消耗が続く場合、一部の主力兵器が1か月以内に枯渇する可能性がある」と予測した。これは、アメリカとイスラエルによるイランのミサイル能力破壊よりも、自国の防空網の損失が上回る可能性があることを示唆している。
さらに、ドナルド・トランプ米大統領がイランのエネルギー施設を狙った攻撃の猶予を5日間から10日間に延長したことで、イランから集中攻撃を受けているイスラエルは焦りを隠せない状況だ。
イスラエルは27日、イラン中部の研究用重水炉施設とウラン加工施設を攻撃した。また同日、イラン南部のブーシェフル原子力発電所も空爆した。
イスラエルが事実上アメリカとは異なる戦争目標に向かう中、イランの支援を受けるイエメンのフーシ派がイスラエルに向けてミサイルを発射するなど参戦を公式発表し、イランを取り巻く軍事的緊張はさらに高まっている。
















コメント1
わけわからん
大統領による暴力 やめさせなきゃ