
米国航空宇宙局(NASA)の有人月探査計画「アルテミス2」の宇宙船「オリオン(Orion)」は、6日午後(米国東部時間)に人類が地球から最も遠い距離まで到達した記録を打ち立てた。
AP通信などによると、「オリオン」はこの日の午後1時56分に地球から24万8,655マイル(約40万85km)以上離れた場所まで飛行した。これは1970年NASAのアポロ13号が打ち立てた記録を超えたものだという。
「オリオン」に搭乗する宇宙飛行士4人のうち、カナダ宇宙庁を代表するジェレミー・ハンセン飛行士は、乗組員が新しい距離記録を達成した後、「今、月から肉眼で見えているだなんて、信じられない」と述べ、「我々は、この先も記録をさらに更新していく」と意気込んだ。
宇宙船「オリオン」は、この記録を達成した後、約4時間後の午後6時44分頃に月の裏側に入り、約40分間地球との通信が途絶える予定だ。
その直後、今回の任務中に地球との最大距離である25万2,757マイル(約40万6,686km)に達する。
6日、「オリオン」は月の重力が地球の重力よりも強く作用する地点に入った。
その後、月の軌道を周回する間、できるだけ多くの記録を取る任務を遂行する。
任務管制センターは乗組員に月面で追跡すべき30の目標物リストを送った。その中には38億年の歴史を持つオリエンターレ盆地というクレーターとその北西にある別のクレーターも含まれていた。
乗組員は月に接近しながら2つのクレーターに名前を付けることを提案した。一つは自分たちのカプセル名である「インテグリティ」、もう一つは4人の宇宙飛行士の1人であるリード・ワイズマン氏の妻の名前「キャロル」を取りたいとした。キャロルさんは2020年にがんで亡くなった。
こうした最長距離の到達はオリオンが月面探査と集中観測を開始するまでにわずか1時間も経たないうちに達成された。
ワイズマン氏とハンセン氏、クリスティーナ・コック氏、ビクター・グローバー氏などの宇宙飛行士は、月と地球を一枚の写真に収めることに成功したと報告した。
アポロ13号の司令官として2025年8月に亡くなったジム・ラヴェル氏は、亡くなる2ヶ月前に宇宙からの起床メッセージ(ウェイクアップコール)を録音し、この日アルテミス2号の宇宙飛行士たちもこのメッセージで一日を始めた。
ラヴェル氏は「私の慣れ親しんだ空間へようこそ。今日は歴史的な日で、皆忙しいだろうけれど、景色を楽しむことも忘れないでほしい」とメッセージを残した。
4人の宇宙飛行士はオリオンに乗って月まで4,066マイルの距離まで最接近した後、Uターンして地球に帰還する予定だ。月に最も近づくときの予想速度は時速3,139マイルである。
地球に戻るのには4日かかり、10日に太平洋に着水し、試験飛行を完了する。
一方、オリオンは飛行中にいくつかの問題が発生しており、宇宙船内部で異臭がすることも報告されている。NASA関係者は臭いの原因が何であるかはまだ不明であり、機械システムや内部にあるテープのような材料から発生した可能性があると見ている。
管制センターは発射直後に地球軌道を回る際、オリオンのトイレの排水管が正常に作動しない原因を調査している。
関係者によると、氷で詰まった可能性が高く、乗組員は別の方法を使って排尿しなければならなかったという。













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