ゼレンスキー大統領、イラン戦争の余波で対ウクライナ武器供給に支障と訴え

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、イラン戦争の影響による米国の武器供給の遅れに懸念を示した。14日、ドイツの公共放送ZDFとのインタビューで、イラン戦争のために米国の和平交渉チームがウクライナに十分目を向けられていないと述べ、継続的な関与を求めている。
とりわけゼレンスキー大統領は、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた交渉仲介に関わってきた米国のスティーブ・ウィトコフ特使と、米国のドナルド・トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏の不在を惜しんだ。
実際、トランプ政権の中枢に近いこの2人は、ウクライナ停戦交渉で公式、非公式の両面から主導的な役割を果たしてきた。しかし、2月末に米国とイスラエルの空爆を受けてイラン戦争が始まって以降、ウクライナ停戦交渉は膠着状態に陥ったままだ。
ゼレンスキー大統領は2人について、現実的な対応を取る人物だと評価し、現在もイラン側と絶えず対話を続けていると明かした。そのうえで、米国による対ウクライナ武器供給の停滞は深刻な問題だと指摘し、戦争が長引けばウクライナに届く武器はさらに減る恐れがあると警鐘を鳴らした。加えて、防空装備の確保が極めて重要だと強調している。

ゼレンスキー大統領は、ノルウェーで開いた記者会見でも武器供給を巡る具体的な状況に触れた。防空網に不可欠なパトリオット迎撃ミサイル(PAC-3、PAC-2)の確保が難しくなっているとしたうえで、イラン戦争が始まった時点から、こうした困難に直面する可能性は認識していたと説明した。
さらに、物資の輸送は遅れており、極めて厳しい状況に置かれていると訴えた。ウクライナはこれまで米国、ドイツ、オランダからパトリオットシステムと関連ミサイルの供与を受けてきたが、イラン戦争の影響で供給は制限されている。
一方、ウクライナとノルウェーは同日、安全保障協力の強化に向けた共同宣言に署名した。ノルウェー政府は声明で、ノルウェーとウクライナの防衛産業の緊密な協力を後押しし、今後はウクライナのドローンがノルウェーで生産されることになると明らかにしている。
















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