
10年以上維持・保守作業を待っていたアメリカの核潜水艦が結局退役する。10日(現地時間)、アメリカの軍事専門メディアTheWarZone(TWZ)など現地メディアは、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦「USSボイシ(Boise)」の長引いていた整備作業が打ち切りとなると報じた。この日、米海軍のダリル・コードル参謀総長は声明で「苦渋の決断だがボイシ艦の退役を決定した」とし、「この決定は我々の将兵と国家に対する責務だ」と明らかにした。

今回の退役決定が特に注目される理由は、アメリカの造船業がどれほど遅れているかを示す極端な事例だからだ。1991年に進水し作戦を遂行してきたボイシ艦は2015年に哨戒任務を終え、予定された修理のためノーフォーク海軍基地に停泊した。しかしその後、ドライドック(船舶を水から出して修理する施設)の不足や熟練工の不足、設備の老朽化の問題で潜水艦の修理作業が先延ばしにされた。その後ボイシ艦は潜水もできない状況に追い込まれ、作戦不能状態にまで陥った。
結局2024年2月、アメリカ海軍はアメリカの防衛産業企業ハンティントン・インガルス・インダストリーズ傘下のニューポート・ニューズ造船所と12億ドル(約1,911億円)の契約を結び、2029年までに復旧する計画を立てた。ところが修理が10年も遅れたため船体の腐食とシステムの老朽化が進み、予想修理費用が30億ドル(約4,778億円)に迫るという推定が出た。これにより巨額の費用をかけて旧型のボイシ艦を修理するよりも、この予算で次世代バージニア級潜水艦を建造する方が良いという決定が今回下された。

他の国にとっては、金を積んでも手に入らない貴重な戦略資産が修理を待つうちに「スクラップ」と化したわけだ。これについてTWZは「ボイシ艦の退役は、アメリカ海軍が解決しなければならない膨大な整備の遅延問題と海軍造船所の能力不足に対する懸念を示す代表的な事例だ」と指摘した。













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