
イラン戦争の影響で中国の対米エタン輸入依存度がさらに高まり、4月の輸入量が過去最高を記録する見通しだ。
エタンは天然ガス液(NGL)の一種で、主にプラスチック製造の基本原料であるエチレンの生産に使用される。
台湾中央通信社が20日、ブルームバーグを引用して報じたところによると、中国の商品コンサルティング会社JLC Network Technologyは、4月の中国の米国産エタン輸入量が過去最高となる80万トンに達すると予想している。
これは過去の月平均水準から約60%急増した数値だ。
米国とイスラエルが2月28日にイランに宣戦布告し、その直後にイランがホルムズ海峡を封鎖したため、中国企業は中東地域からの軽質原油および液化石油ガス(LPG)の供給障害による影響を抑えるため、エタンへの切り替えを進めた。
エタンは、中国が需要のほぼ全面を米国に依存している品目であり、昨年、米中貿易戦争の真っ最中に米国が輸出規制を強化したことで、両国間の大きな争点となった。
米国産エタンは安定した供給と安価な価格を背景に、中国のエチレンメーカーに好まれている。
米国がレアアースで対中依存度が高い一方、中国は石油化学産業の基礎原料であるエタンについては米国に依存する構造だ。
JLCの資料によると、今月15日時点で、エタンからエチレンを生産する際の収益は、軽質油を使用する場合の10倍に達し、軽質油価格は原油価格と連動して急騰している。
中国の公式資料によると、イラン戦争が始まる前の2月、中国の軽質油輸入の50%以上、液化石油ガス輸入の40%以上をペルシャ湾諸国が占めていた。
中国がホルムズ海峡封鎖に伴う原油価格上昇で受けた打撃は比較的小さいとの分析もあるが、エタンの対米依存度の高まりは、対米交渉力において不利な要素となりかねないとの見方がある。
ドナルド・トランプ米大統領は来月14日から15日にかけて中国を訪問し、昨年10月の釜山会談に続いて習近平主席と会談し、イラン戦争や貿易交渉などを協議する予定だ。














コメント0