
ピート・ヘグセス米国防長官がイラン空爆開始後に初めて開かれた議会公聴会で民主党と激しく対立した。
AP通信やポリティコ、ワシントン・ポストなどによると、ヘグセス長官は29日(現地時間)、下院軍事委員会の公聴会での冒頭発言で「我々が直面している最大の課題であり敵は、一部共和党を含む民主党の無謀で無能かつ敗北主義的な発言だ」と述べたという。
この発言は事前配布された原稿には含まれておらず、公聴会は本来、政権が提出した2027年度の国防予算案の約1兆5,000億ドル(約241兆円)を検討する場だったが、実際には戦争の正当性を巡る厳しい論戦が中心となった。
民主党のジョン・ガラメンディ下院議員(カリフォルニア州)が「国防長官と大統領は当初から虚偽の説明をしてきた。この戦争は地政学的な災厄であり戦略的な誤りだ」と批判すると、ヘグセス長官は「あなたは一体誰を支持しているのか。ドナルド・トランプ米大統領への憎悪が判断を曇らせている」と反論した。
また、民主党のサラ・ジェイコブス下院議員(カリフォルニア州)がトランプ大統領の職務遂行能力に疑問を呈したのに対し「大統領は近年の指導者の中でも最も鋭敏で洞察力のある最高司令官だ」と擁護し「ほとんど発言できず曜日も分からなかったジョー・バイデン米前大統領にも同じ質問をしたのか」と切り返した。
ヘグセス長官はさらに「トランプ大統領への憎悪が、作戦の成功という事実を見えなくしている」と述べ「我々はイランで顕著な軍事的成果を上げた」と主張した。
民主党が戦費の過大支出を問題視した点については「イランの核兵器保有を阻止できるのであれば、その支出は正当化される」と強調した。戦争の長期化に関しては「イラクやアフガニスタン、ベトナムでどれほど長く関与してきたかを我々は理解している」と反論した。
一方、共和党は概ねイランの核脅威を指摘し、トランプ政権を支持する姿勢を示したものの、米国防総省の高官人事を巡る突然の解任問題については懸念を表明し、説明を求める声も上がった。
共和党のドン・ベーコン下院議員(ネブラスカ州)は「軍幹部の強制的な退任を巡り、超党派で懸念がある」と述べた。オースティン・スコット下院議員(ジョージア州)は「ランディ・ジョージ元陸軍参謀総長の解任に反対し、国防総省に説明を求める書簡を送った」と明らかにし、ジェン・キーガンズ下院議員(バージニア州)も元海軍長官の解任理由について説明を求めた。
これに対しヘグセス長官は「国防総省に戦闘志向の組織文化を構築するための人事だ」と説明し「軍が目標に向け迅速に進むためには新たな指導部と方向性が必要だった」と述べたが、詳細な説明は避けた。
また、スコット議員はトランプ政権に対し民主党との協力を呼びかけ「国防予算の確保には民主党の賛成が不可欠だ。この点を認識すべきだ」と指摘した。
ヘグセス長官は30日には上院軍事委員会にも出席する予定で、下院で展開された戦争の正当性や国防総省人事を巡る議論が再び交わされる見通しだ。














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