
イランを巡る戦闘の影響で世界の原油在庫が急減する中、オーストラリアが供給網の混乱から国内を守るため、燃料安全保障の強化に100億豪ドル(約1兆1,300億円)を投じる方針だと、豪公共放送ABCが6日(現地時間)報じた。
報道によると、アンソニー・アルバニージー豪首相は同日の記者会見で、来週発表予定の新予算案に「オーストラリア燃料安全保障・強靱化パッケージ」を盛り込むと明らかにした。
パッケージには、民間企業に義務付けている最低備蓄日数を10日延長するほか、企業がより多くの燃料在庫を確保できるよう、融資や保険、資金調達支援に75億豪ドル(約8,486億6,300万円)を投入する内容が盛り込まれた。また、軽油や航空燃料を備蓄する政府の燃料備蓄基金にも37億豪ドル(約4,186億7,400万円)を投じるとしている。
ホルムズ海峡の封鎖以降、各国は燃料や天然ガス、肥料の確保に総力を挙げている。
現在、精製業者や輸入業者には、保有する燃料の種類に応じて20~32日分の備蓄確保が義務付けられている。今回の措置により、オーストラリアの法定備蓄量はガソリンが37日分、軽油とジェット燃料は50日分へとそれぞれ拡大される見通しだ。
アルバニージー首相は、パッケージの財源に関する詳細については、来週の予算案発表時に明らかにすると説明した。その上で、「今回の危機への対応にとどまらず、将来にわたってオーストラリア国民がエネルギー主権を守る上で、より大きな安心感を持てるようにするための措置だ」と強調した。













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