
赤の広場に初めて立った朝鮮人民軍
5月9日、ロシア戦勝記念日(第二次世界大戦勝利記念日)の軍事パレードで朝鮮人民軍部隊がモスクワの赤の広場に初めて公式に登場し、行進を行った。ロシア国営のタス通信が公開した映像には、制服を着て小銃を持った朝鮮人民軍が整列して行進する姿と、行列の先頭で北朝鮮の国旗と戦勝記念日を記した旗を持つ旗手の姿が映っていた。観覧席にいた北朝鮮の申紅哲駐ロシア大使は立ち上がって拍手を送り、両国間の親密な雰囲気を演出した。タス通信は「ロシアの戦勝記念日パレードに朝鮮人民軍部隊が行進したのは今回が初めて」と強調した。

クルスク戦線で共に戦った部隊というロシアの説明
ロイター・AP通信など主要海外メディアは、赤の広場を行進した部隊がロシアのクルスク地域の戦闘に投入され、ロシア軍と共に作戦を遂行していた朝鮮人民軍の兵士たちで構成されていると伝えた。ウクライナ接境のクルスクでは2024年夏、ウクライナ軍が一部地域を掌握したが、その後ロシアが反撃に出て北朝鮮が兵力・砲兵戦力を支援したという状況が西側情報機関を通じて引き続き提起されてきた。ロシアは4月に「クルスク地域を完全に奪還した」と公式に発表したが、今回の戦勝記念日パレードでその地域の戦闘に参加した朝鮮人民軍を「戦友」として扱い、パレードに参加させたことになる。

「北朝鮮に対する敬意であり、戦略的同盟の象徴」
ロシア下院国際問題委員会のレオニード・スルツキー委員長はタス通信とのインタビューで「朝鮮人民軍の行進は両国の戦略的パートナー・同盟関係を意味する」と述べた。彼は「北朝鮮の軍人たちはロシアのクルスク地域を解放するために我々の軍人たちと共に勇敢で献身的に戦った」とし、「これが真の戦友愛だ」と強調した。ロイターとAPは今回の行進がウクライナ戦争に兵力を提供した北朝鮮に対する「敬意」であり、西側に向けて北朝鮮・ロシアの軍事協力を誇示する政治的ジェスチャーだと分析した。
北朝鮮メディアも大々的に報道…プーチン露大統領「謝意表明」
北朝鮮の労働新聞と朝鮮中央通信も「ロシアの招待により朝鮮人民軍の陸海空軍混成縦隊がモスクワ勝利パレードに参加した」と報道し、今回の行進を大々的に宣伝した。北朝鮮の報道によれば、チェ・ヨンフン陸軍大佐が縦隊を率い、パレードが終わった後、ウラジーミル・プーチン露大統領が北朝鮮の指揮官を別途会って謝意を表したと伝えられた。昨年の戦勝記念日には北朝鮮が朝鮮人民軍総参謀部副総参謀長のキム・ヨンボク氏などの代表団だけを送って部隊行進には参加させなかった点を考慮すると、今年は軍事協力のレベルが一段階上昇した象徴的な場面と評価される。

縮小されたロシアのパレード、その中でより際立った朝鮮人民軍
一方、今年のモスクワ戦勝記念日パレードは戦車・ミサイルなどの重装備なしで兵力行進を中心に短く行われ、以前の年より規模が大幅に縮小されたとの評価が出ている。ニューシス・聯合ニュースTVなどは、行事の時間が約45分に過ぎず、2007年以来初めて戦車・弾道ミサイルなどの戦略兵器が登場しなかったと伝えた。このような状況の中で朝鮮人民軍の行進は逆により目立つ「メッセージ」として作用したという分析が出ている。西側の制裁下で、ロシアが頼ることのできる数少ない軍事パートナーの一つとして、北朝鮮を前面に押し出した場面だったからだ。
















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