「中国に足元を見られるロシア」中ロ首脳会談で消えた巨大ガス管…制裁プーチン氏を追い込む“エネルギーの罠”

出典:AP通信
出典:AP通信

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席が北京で首脳会談を行った中、中国は今回の会談の核心議題とされていたエネルギー協力分野で結局ロシアの手を握らなかったと伝えられている。これに先立ち、クレムリン(ロシア大統領府)はプーチン大統領と習主席の首脳会談で、ロシア産天然ガスの対中供給拡大に向けた「シベリアの力2」ガスパイプラインの建設が主要議題として取り上げられるとの見通しを示した。しかし、首脳会談後の発表でガスパイプライン建設に関する言及はなかった。

共同声明には「双方はエネルギー分野の協力を持続的に強化し、石油・ガス、石炭、平和的な原子力利用、再生可能エネルギー分野などで相互支援することで合意した」という文言があったが、具体的に「シベリアの力2」ガスパイプラインは言及されなかった。シベリアの力2は北極海沿岸のヤマル半島からモンゴルを経て中国に至る計6,700㎞の長さのガスパイプラインで、ロシアと中国が建設を協議してきた。

昨年9月、主催者であるロシア国営ガス会社のガスプロムと中国石油天然気集団(CNPC)が該当のガスパイプライン建設に関する覚書(MOU)を締結したが、その後双方の意見の相違が縮まらず、プロジェクトは停滞状態にあった。ロシアはウクライナ戦争の長期化とそれに伴う欧州のロシア産ガス制裁のため、代替市場の確保が急務な状況だ。一方、中国は現時点でロシア産ガスの追加導入を急ぐ状況にはない。すでにシベリアから中国に至る長さ2,000㎞以上の「シベリアの力」ガスパイプラインを通じて2019年12月からロシア産ガスを供給されているからだ。

ロシアは中国向けの天然ガス輸出容量を大幅に拡大することを目的に「シベリアの力2」ガスパイプライン建設を推進中である一方、中国は該当ガスパイプラインを通じて取り入れるガスの規模と価格、ガスパイプライン建設費用の分担などで有利な立場を占めるため、のんびりした態度を見せている。ロシアが中国向けの天然ガス輸出を増やそうとする背景の一つは、長期間続いた西側の制裁などでロシア経済が非常に脆弱な状態に置かれているためだという分析が出ている。これに対し、一部では西側諸国が対ロ制裁を強化する場合、ロシアが敗北の道に入る可能性があるという主張も出ている。

スウェーデンのマリア・マルメル・ステーネルガード外相は20日、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)に寄稿した「私はスウェーデンの外相だ。ロシアを過大評価するな」という文章で、プーチン大統領が戦争で払う代償が大きくなければ戦争を止めないと強調した。彼女はロシア経済が戦争前より約8%縮小しており、インフレもかなり過小報告されていると主張した。

さらに、ステーネルガード外相は「ロシア経済が予想以上に脆弱であり、内部でもエリート層の不安が高まっている」とし、「ロシアの港を出発して石油、ガス、石炭を運搬するすべての船舶に対して保険、港湾の利用、金融などのサービス提供を禁止する措置がロシアの戦争資金にかなりの打撃を与える可能性がある」と強調した。続けて「現在ウクライナは戦争以来最も有利な位置に立っている。前線でのロシアの死傷者数は惨憺たる水準だ」とし、「ロシアの経済的脆弱性は西側の制裁がどれほど効果的であったか、そしてなぜ追加的な圧力がプーチン大統領を真剣な平和交渉に導く最善の方法であるかを示している」と付け加えた。

有馬侑之介
有馬侑之介

江南タイムズはKポップコミュニティの発信地であり、韓国芸能界のホットトレンドニュースをお届けします。

この執筆者の記事一覧 →

コメント0

300

コメント0

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 「この匂い、覚えてる」…亡き飼い主の服に寄り添う犬…6年越しの愛に世界が涙
  • 「1兆円規模の原油は中国へ向かったのか」米封鎖解除を利用したイラン、輸出急増の“裏側”
  • 「私の夫になるなら年収1,700万円」…結婚相談所もあきれた「年収200万円」女性の末路
  • 紅海まで封鎖か…原油供給網に非常事態

おすすめニュース

  • 1
    「セックスレスは無理、私なら別れる」人気歌手、恋愛で譲れない“スキンシップ”の重要性を語る

    エンタメ 

  • 2
    「警察官が情報屋に転落?」指名手配情報から犯罪歴まで販売…驚きの手口が発覚

    トレンド 

  • 3
    TWICEを生み出した“推定資産500億超”のJYP創業者、ついに豪邸&家族との日常を初公開

    エンタメ 

  • 4
    世間体を気にして40年耐えた? “卒婚”を選んだ俳優、年齢を重ねて感じた孤独と人生観を語る

    エンタメ 

  • 5
    「夢のような時間」BTS、W杯決勝ハーフタイムショーで世界を魅了…マドンナらと並ぶ歴史的ステージへ

    エンタメ 

話題

  • 1
    14年愛され続ける世界的ヒット曲…馬ダンスで有名『江南スタイル』YouTube再生“60億回”突破

    エンタメ 

  • 2
    「本当に痛かった」ステージ上で衣装パンツの中に手を入れ騒動になったアイドル…当時の状況を説明

    エンタメ 

  • 3
    「中国で卵ショック」価格40%急騰の裏で広がる“国家の異変”

    トレンド 

  • 4
    「日本人も標的に」W杯の裏で拡散した“差別ポーズ”に批判殺到

    トレンド 

  • 5
    「死刑になりたい」…53歳男が東京で企てた“無差別殺傷計画”

    トレンド