
環境破壊の論争に巻き込まれ中断していた南米チリのロビンソン・クルーソー島での財宝探索が再開される。
チリのメディアは19日(現地時間)、「チリ最高裁判所がアメリカ人トレジャーハンター、バーナード・カイザー氏(76)にロビンソン・クルーソー島での探査と発掘を再開してよいとの判決を下し、財宝探索プロジェクトが再び動き出すことになった」と報じた。ロビンソン・クルーソー島の市長、パブロ・マンリケス氏はインタビューで「論争が起きた時のように重機を使わず、住民と共にスコップとつるはしで作業をするなら反対する理由はない」と述べ、「探査と発掘が再開されれば観光客も増える可能性があり、島にとって助けになるだろう」と明かした。
ロビンソン・クルーソー島はチリの海岸から約600km離れた太平洋の島だ。本来の島の名前はファン・フェルナンデス島だが、この島に約4年間孤立していたスコットランド出身の探検家アレクサンダー・セルカークをモデルにした小説『ロビンソン・クルーソー』が人気を博したため、島の名前もロビンソン・クルーソー島に変更された。
記録によれば、島には莫大な価値を持つ財宝が隠されている。バルパライソ自然史博物館の記録によると、スペインの船長フアン・エステバン・ウビージャ・デ・エチェバリア氏はスペイン継承戦争の終わりである1714年に船に財宝を満載してメキシコから出航した。しかし、船はどこかに消え、イギリスの船がこれを拿捕した後、ファン・フェルナンデス島に財宝を隠したという噂が広がり始めた。1950年代にはイギリスで財宝が隠された場所を指し示す手紙が発見されることもあった。トレジャーハンターたちが島に押し寄せ始めたのはこの時からだ。
現地メディアは「記録を見ると、島に隠された財宝の現在の価値が歴代最高の300億ドル(約4兆7,700億円)に達するだろうと推定する人が多い」と報じた。マンリケス市長も「島に隠されている財宝の時価が最低200億ドル(約3兆1,800億円)、最高300億ドル(約4兆7,680億円)に達すると言われている」と述べ、「事実なら、世界的に前例を見ない歴史的価値を持つ財宝が我々の島のどこかにあるということになる」と伝えた。
チリ最高裁判所の判決を受けたカイザー氏は1998年にロビンソン・クルーソー島の財宝探索に乗り出した。30年近く宝を探すために探査と発掘を続け、カイザー氏は500万ドル(約7億9,500万円)以上を投資したという。
しかし、カイザー氏は2019年に探査を中断せざるを得なかった。重機を動員して発掘作業を進めるとし、チリ国立森林公社の許可を得たが、環境破壊をめぐる論争に巻き込まれたためだ。ロビンソン・クルーソー島の大部分は国立公園に指定された生態系・環境保護区だ。
反対の声が高まる中、国立森林公社は立場を翻し許可を取り消した後、探査の許可さえ更新しなかった。法廷闘争に乗り出したカイザーは探査と発掘の再開を認めるというチリ最高裁判所の判決を得た。チリ最高裁判所は重機を使用してはならないという条件で作業再開を承認した。
現地メディアは「当時の遺物が発見されるなど、財宝の存在を裏付けるような痕跡が見つかっているとの住民証言もある」とし、財宝探索の再開を前に再びロビンソン・クルーソー島に注目が集まっていると伝えた。













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