制裁対象のイラン関連船4隻、解体目的で購入許可…「影の船団」に離脱ルート

イランやロシアなどの違法な貨物を運ぶ「影の船団(シャドーフリート)」に、合法的な退路が開かれた。米国のトランプ政権が、イランの貨物輸送に関与した疑いで制裁の対象となった船舶を、廃船にするために購入できるよう許可したためだ。これによって、イラン勢力の資金源に圧力をかける狙いがあるとの分析が出ている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が26日(現地時間)に伝えたところによると、トランプ政権は、イランの貨物輸送に関与した疑いで制裁を受けている船舶3隻を廃船にするために購入できるよう、世界最大の廃船の買い取り業者であるGMSに許可を出したという。これらは昨年、米国がイランの海運業界の大物であるモハンマド・ホセイン・シャムハーニー氏との関係を理由に制裁した50隻余りに含まれる船舶だ。
今回の措置は、イランやロシアなどの違法な貨物を運ぶ、いわゆる「影の船団」に所属する船舶の所有者に、合法的に手を引く道を開いたものと評価されている。トランプ政権がイラン関連の船舶の取り締まりを強化するなかで出された決定だ。
GMSは米財務省の外国資産管理室(OFAC)に、制裁を受けた船舶を廃船にするための包括的な許可を申請していた。海上の影の船団の規模を縮小できるというのが、GMSの主張だ。影の船団の船舶は一般の商船よりも老朽化しており、管理の状態も悪く、環境や安全の面でのリスクを引き起こしている。
最近、米国や欧州連合(EU)、英国がイランとロシアに対する制裁を強化したことで、これを回避しようとする影の船団の規模は急増した。クラークソンズ・リサーチによると、現在、制裁の対象となっている船舶は、コンテナ船55隻を含めて合わせて1,836隻に上るという。
ロイズ・リスト・インテリジェンスのアナリスト、リチャード・ミード氏は「制裁を受けた船舶の中には、廃船を望むものもあるが、合法的な手段は限られている」とし、「今回の許可を出す措置が続けば、影の船団から抜け出す合法的な経路になるだろう」と評価した。
一方、今回、廃船が決まった船舶4隻は、シャムハーニー氏が支配する違法な海運ネットワークの一部だ。シャムハーニー氏は、アリー・シャムハーニー元イラン最高指導者顧問の息子だ。アリー・シャムハーニー氏は、イラン戦争の初期にイスラエルの空爆で死亡した。
















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