
米国・カナダ・メキシコが共同で開催する2026年のサッカーワールドカップ(W杯)で、試合中に「水分補給の休憩」が義務化され、サッカーファンの不満が高まっている。選手の保護のための3分間の休憩という説明とは裏腹に、米国の放送局がこの時間を広告の時間として活用し「サッカーの流れまで金もうけに利用された」という反発が起こっている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は13日(現地時間)、2026年のW杯が米国に上陸し、海外のサッカーファンが、米国式のバーベキューや高速道路の渋滞、テキサスの猛暑に続き、試合中の広告という米国式の中継文化までを体験していると報じた。
今大会では、前半・後半それぞれ22分と67分ごろに試合が中断される。W杯の96年の歴史の中で、試合中に定期的な休憩が導入されるのは、今回が初めてだ。
公式な理由は「水分補給」だ。国際サッカー連盟(FIFA)は、猛暑の米国の夏の気候の中で、選手が水を飲み、体力を回復する時間を与えるための措置だと説明している。
しかし、米国の中継画面では、この時間がすぐに広告の時間に変わった。米国内の英語の中継権を保有するFOXスポーツは、試合の画面を広告に切り替え、ビールやギャンブル業者などの広告を流した。
開幕戦の前半の中間の休憩の時には「パワーエイド水分補給休憩」を知らせるアニメーションが流れた後、広告が5本、連続して放送された。後半には広告が長くなり、中継画面が試合に戻った時には、すでに数秒が経過していた。
フランスのサッカー代表チームのディディエ・デシャン監督は、大会の前に「その3分が、すべてを中断させる」と述べ「我々は適応しなければならない。しかし、放送局は喜ぶのではないか」と語った。
ファンの不満は、すぐに噴出した。試合が始まるやいなや、SNSには、サッカーの流れを切って広告を流したという批判が殺到した。ドキュメンタリー監督のランディ・ウィルキンス氏は「没入しようとする瞬間に、このすべてが金もうけだという事実を、すぐに思い出させる」とし「非常に失望している」と語った。
「水分補給の休憩」は、2014年のブラジルW杯で初めて導入された。当時は、気温が摂氏32度を超える試合に限り、選手の保護の観点から適用された。しかし、今大会では気温に関係なく、義務的に実施されている。
実際に、米国の男子代表チームの初戦で前半の休憩が実施された時、現地の気温は摂氏約21.7度だった。米国代表チームのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「極端な条件の時だけ必要だ」とし「条件が良ければ、不要だ」と語った。
ファンやサッカー関係者の間では、選手の保護という名目の裏に、商業的な利益が隠れているのではないかという疑念が高まっている。今回のW杯の104試合で、前半・後半ごとに3分ずつ追加の広告の時間が生じれば、大会全体では10時間を超える追加の広告の時間が確保されることになる。
元ESPN役員で、スポーツメディアのコンサルタントであるジョン・コスナー氏は「FIFAと放送局は、事実上、試合を4クオーターに分けたことになる」とし「非常に高価な広告枠を作り出した」と語った。ドイツのファン、マイク・フレンケル氏は「こんなことが起こるなら、米国で起こると思った」とし「しかし、広告のせいでゴールシーンを見逃したら、それは受け入れがたい」と語った。
注目の記事