バラエティの「キリン」の裏側…俳優イ・グァンスの揺るがぬ人格

SBSの人気バラエティ番組『ランニングマン』で長年「裏切り者」や「ハズレ王」のキャラクターとして愛されてきたイ・グァンス。理不尽にいじられたり、ずる賢い姿で笑いを生み出してきたが、それはあくまで番組上のキャラクターに過ぎなかった。実際のイ・グァンスは、画面の外で善行を重ねる「誠実な人物」として知られている。
その人柄を象徴する代表的なエピソードは、まだ新人だった2009年にさかのぼる。当時イ・グァンスは、京畿道・楊平郡のあるスーパーマーケットで、血を流して倒れている高齢夫婦と、刃物で彼らを脅している酔客を目撃した。非常に危険な状況だったにもかかわらず、彼は見て見ぬふりをせず、直ちに警察へ通報した。さらに現場に残って高齢夫婦を守り続けたことで、より大きな惨事を防ぐことができたという。その後もイ・グァンスは多忙なスケジュールの合間を縫って裁判所に証人として出廷し、被告人の処罰に決定的な役割を果たした。

こうした善行は一度きりではなかった。イ・グァンスは、経済的な事情で適切な治療を受けられない小児患者のため、ソウル峨山病院に多額の寄付を続けてきたことでも知られている。子どもたちへ向ける温かなまなざしは、華やかなスポットライトの裏側でも変わることはなかった。
共演した芸能人や現場スタッフの証言も、その人柄を裏付けている。撮影現場では自分より若いスタッフの体調や安全を気遣い、激しいアクションや屋外撮影で負傷しても、撮影全体に迷惑をかけまいと不調を表に出さないという。関係者の間では、「カメラが止まると誰よりも礼儀正しく、思いやりにあふれた人物」という評価が共通している。

こうしたエピソードが再び注目されると、ネット上でも称賛の声が相次いだ。視聴者たちは、バラエティ番組で見せる愉快な姿の裏にある誠実な人柄を高く評価し、「長年第一線で愛され続けるのには理由がある」「外見以上に内面が輝いている本当に素晴らしい俳優だ」といった反応を寄せている。
画面の中では憎めないいたずら者だったイ・グァンス。しかし現実では、誰よりも頼もしい支えであり、温かな隣人として生きている。その真摯な歩みは、時に冷たく見える芸能界に静かな感動を届けている。













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