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ウクライナのハニートラップ作戦、ロシア軍基地を暴いた諜報戦

織田昌大 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ロシア軍に所属しウクライナ戦争に参戦したチェチェン人部隊の指揮官が、ウクライナの女性部隊「ブチャの魔女」にやられたという事実が後になって明らかになった。米アトランティックの23日(現地時間)の報道によると、ウクライナ南部のロシア軍占領地に駐留していたチェチェン人部隊の指揮官A氏は、2025年にオンラインで出会ったウクライナ人女性とメッセージをやり取りしながら愛を育んでいたという。

その女性は自分が35歳で既婚者だが、夫との関係が冷え切っており孤独だと訴えた。A氏とその女性は、今日何があったのか、気分はどうか、戦争が終わったら何をしたいかなど非常に普通の会話を交わしながら心を通わせていった。

ある日、その女性はA氏の実際の軍生活が気になると言い、写真を撮って送ってほしいと頼んだ。A氏は何の疑いもなく、宿舎内で同僚と満面の笑みを浮かべた写真を撮影し、送信した。A氏がその女性に写真を送った直後、彼が駐留していたロシア軍の宿舎にウクライナのドローン(無人機)攻撃が始まった。彼が送信した写真には宿舎の壁に貼られていた基地配置図が露出していた。

A氏に接近した「34歳の既婚女性」の正体はウクライナ国防省情報総局(GUR)に所属する将校B氏だった。ウクライナ情報当局の関係者は「中年男性のB氏は誘惑に非常に長けている。チームのメンバーたちも彼に恋愛相談をするほどだ」と笑った。

女性部隊「ブチャの魔女」は最近ロシア兵士たちにとって新たな脅威として浮上した。戦場で孤独に悩む兵士を狙った「デジタルハニートラップ」から、学校や病院など日常生活で行われる密かな情報収集がロシア軍への急襲に大いに役立っているからだ。

実際、ウクライナの女性たちはロシア占領地にある学校や病院、官公庁、救援団体などで黙々と働き、ロシア軍の移動経路、物資の到着時間、軍基盤施設の内部様子などを記録し、暗号化されたチャンネルを通じてウクライナ軍に伝えている。

こうして収集された情報はウクライナ軍がロシア軍の指揮本部や兵站拠点、兵力集中地域などをドローンで攻撃するのに使われる。あるウクライナの指揮官は「女性は男性が行けない場所にアクセスし、男性ができないことを成し遂げることができる」と述べた。

ハニートラップ(恋愛感情や性的関係を利用してた諜報手法)に引っかかったロシア軍の事例は簡単に見つけることができる。開戦直後の2022年3月、ウクライナのある女性がTinderのアカウント2つを利用してロシア兵士たちと接触し、異なる位置情報を比較することでロシア軍の位置を把握し、ウクライナ当局に通報した。当時、この女性がウクライナ軍当局に位置を知らせたロシア軍の数は70人に達したと言われている。

同年6月、ウクライナのハッカーたちはTelegramなどのSNSで魅力的な女性に成りすました偽アカウントを作り、メリトポリ近くのロシア兵士たちと親交を深めた。その後、兵士たちに勤務中の写真を送るように促し、写真の位置情報と背景を分析してロシア軍の基地を特定した。ウクライナ軍はこの情報を活用して数日後にその基地を攻撃した。

デジタルハニートラップではないが、携帯電話を利用した情報収集の事例もある。2023年7月、ウクライナ軍の情報機関はロシア海軍の記念日を迎え、ロシア海軍の兵士たちに祝賀動画のように見せかけた悪性ファイルをメッセンジャーで送信した。一部の兵士たちがこれを閲覧し、携帯電話のデータと機器情報が流出したことが確認された。

一方、ウクライナは独自に開発した長距離の攻撃ドローンを動員し、ロシアの領土深くにあるエネルギー施設を相次いで攻撃し、戦争の優位を確保している。最近ではロシア本土とつながるクリミア半島を連続して空襲し、ロシア軍の補給路を遮断することに成功した。

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