「確かに疲れているのに、なぜ眠れない?」…夜の眠りを妨げる意外な5つの習慣
寝つきを悪くする5つの習慣…就寝3時間前は睡眠モードへの切り替えが重要な時間

体がだるく、まぶたも重いのに、いざベッドに入ると頭が妙にさえてしまうことがある。一日中疲れていたので、すぐに眠れると思っていたのに、目を閉じても眠れず、かえっていろいろなことが頭を巡り始める。寝つくまでに時間がかかり、何度寝返りを打ってもなかなか眠りにつけない。結局、スマートフォンをいじっているうちに明け方を迎えてしまう日も少なくない。
そんなときは、日中の生活習慣だけでなく、寝る前の3時間をどのように過ごしたかを振り返る必要がある。この時間にどんな行動を取ったかが、睡眠の質を左右するからだ。昼寝、カフェイン、遅い時間の運動、スマートフォン、夜食といった身近な習慣が、夜の眠りを遠ざける意外な原因になっていることがある。
「昼寝」の適切な時間は?…30分を超えると睡眠の妨げに
昼寝は睡眠不足を補い、疲労を和らげるのに役立つ。しかし、時間が長すぎると、かえって夜の寝つきを妨げることがある。日中に長く起きていると、夜には自然と眠気が訪れる。ところが、昼寝をしすぎると、体が「もう十分に眠った」と判断し、肝心の夜に眠れなくなってしまう。
日中に強い眠気を感じる場合は、20~30分程度の短い昼寝にとどめるのがよい。1時間以上深く眠ってしまうと、すっきりするどころか頭がぼんやりし、体がさらにだるくなることもある。昼寝をする時間帯も重要だ。午後遅くに昼寝をすると、夜の睡眠時間に近くなり、寝つく時間がさらに遅くなる。この状態で再び朝を迎えると疲労が蓄積し、睡眠リズムもさらに乱れやすくなる。
午後に飲んだコーヒー1杯が夜まで影響する
カフェインは、眠気を感じさせる信号を鈍らせる。コーヒーを飲むと目が覚めるのもそのためだ。問題は、カフェインの効果が思っている以上に長く続く点にある。個人差はあるものの、午後遅くに飲んだコーヒーが、夜の寝つきを遅らせることがある。
カフェインの半減期は、健康な成人で平均4~5時間程度とされている。半減期とは、体内のカフェイン量が半分になるまでにかかる時間を指す。例えば午後4時にコーヒーを飲んだ場合、午後8~9時になっても、カフェインの約半分が体内に残っている可能性があるということだ。カフェインの分解速度には個人差があり、この時間が8時間前後にまで長くなる場合もある。
カフェインの摂取量も重要だ。最近、国際学術誌『SLEEP』に掲載された研究によると、400mgの高用量のカフェインは、就寝12時間前に摂取した場合でも睡眠に影響を及ぼす可能性がある。これは、およそ12オンスのコーヒー2~3杯に相当する。朝のコーヒー1杯は問題なくても、午後に何杯も飲むと夜の睡眠に影響を及ぼす可能性があるということだ。
コーヒーだけに気を付ければよいと思いがちだが、緑茶や紅茶、エナジードリンク、コーラ、チョコレートにもカフェインは含まれている。特に、「夕食後にコーヒーは飲んでいないのに眠れない」という場合は、午後に口にした飲み物やおやつを思い返してみよう。
カフェインに敏感な人は、昼食後以降のコーヒーを控え、麦茶や水、カフェインを含まないハーブティーに替えるのがおすすめだ。デカフェコーヒーにも全くカフェインが含まれているわけではないため、夜遅くに習慣的に飲むのは避けたほうがよい。
寝る前の「激しい運動」は体を活動モードに切り替える
運動は、質のよい睡眠につながる良い習慣だ。日中に十分体を動かすと、夜はより眠りにつきやすくなり、睡眠の質も向上する。ただし、運動する時間が遅すぎたり、強度が高すぎたりすると、かえって睡眠を妨げてしまう。
運動直後は心拍数が上がり、体温も上昇するため、体が活動モードになる。疲れを感じていても、体が運動の余韻から抜け出せず、脳や神経系が覚醒した状態になってしまうのだ。
そのため、就寝直前は高強度インターバル運動や速いペースのランニング、重い負荷をかける筋力トレーニングは避けたほうがよい。夜に運動する場合は、寝る2~3時間前までに終えるのが望ましい。遅い時間であれば、大量の汗をかく運動よりも、軽いストレッチやゆっくりした散歩、呼吸を整える動きなどのほうが適している。
特に運動後に熱い湯で長時間シャワーを浴びると、上がった体温がなかなか下がらず、寝つく時間が遅くなることもある。運動後はぬるめのお湯で軽く汗を流し、体のほてりや心拍数が落ち着いてから床に就くのがよい。
ベッドで「少しだけスマホ」?…ショート動画を見る習慣が脳を刺激する
寝る前にスマートフォンを見る習慣は、最も一般的な睡眠の妨げの一つだ。画面の明るい光は脳を覚醒させ続け、SNSやYouTubeのコンテンツによる刺激も強い。「これだけ見て寝よう」と思って始めても、アルゴリズムに導かれているうちに、いつの間にか30分、1時間と過ぎてしまう。体は疲れていても、脳は次々と新しい情報を取り込み続け、覚醒した状態になってしまうのだ。
問題は、この習慣が繰り返されるほど、脳がベッドを休む場所ではなく、「動画を見たりメッセージを確認したりする場所」として認識するようになることだ。そうなると、ベッドに入ってすぐに緊張がほぐれ、眠気が訪れるという自然な流れが崩れてしまう。また、眠れないたびにスマートフォンを手に取ると、「眠れないとスマホを見る」というパターンが定着し、不眠が繰り返されやすくなる。
寝る1時間前からは部屋の照明を暗めにし、スマートフォンを使う場合も画面の明るさを落とそう。できればスマートフォンはベッドから離れた場所で充電し、アラームが必要なら手の届かない場所に置くのがよい。寝る前にショート動画を見る代わりに、短時間の読書や静かな音楽、軽いストレッチなど、刺激の少ない習慣に置き換えてみるのも一つの方法だ。
夜食を食べてすぐ横になる?…体はまだフル稼働中
夜遅くに食べる食事も睡眠を遠ざける。ラーメンやフライドチキン、トッポッキのように脂っこく、辛く、塩分の多い食べ物は、消化に時間がかかるうえ胃にも負担をかける。満腹の状態で横になると、胃がもたれたり胃酸が逆流したりして、睡眠を妨げることがある。
辛い食べ物は体を熱くし、塩分の多い食べ物は喉の渇きを招き、夜中に目が覚めて水を飲みたくなる原因にもなる。甘いものも同様だ。ケーキや菓子、甘い飲み物を遅い時間に口にすると、血糖値が急激に上下し、明け方に目が覚める原因になることがある。
できれば寝る2~3時間前からは食事を取らないのが最も望ましい。どうしても空腹で眠れない場合は、食べ過ぎず、プレーンヨーグルトや温かい牛乳、バナナなど、胃に負担の少ないものを少量だけ口にするとよい。大切なのは、お腹をいっぱいにするのではなく、空腹を和らげる程度にとどめることだ。













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