
英大衆紙デイリー・メールは21日、スウェーデンのカロリンスカ研究所臨床神経科学部のトルビョーン・オケルステット名誉教授の研究チームが、成人約500人を対象に、睡眠中の脳活動や呼吸、身体の動きなどを客観的に測定し、本人による主観的な評価と比較・分析したと伝えた。研究成果は国際学術誌「Sleep Advances」に掲載され、男女の睡眠に対する認識の違いを明らかにした。
客観的な測定では、女性のほうが男性よりもはるかによく眠れていることが確認された。一方で、女性自身が評価した睡眠の質は、男性に比べてかなり低かった。
研究チームは、その背景に、夜中に目覚めた瞬間を覚えているかどうかという認知力の差があるとみている。女性は、夜間に目覚めた回数を非常に正確に認識し、記憶している傾向にあった。一方で男性は、夜中に目を覚ました回数を実際よりも少なく見積もる傾向がみられた。
特に男性の場合、夜中に一時的に目覚めても、その時間がごく短く、朝起きた際には自分の睡眠の質を高く評価する傾向にあった。これに対し女性は、目覚めていた時間の長さに関係なく、目を覚ましたという事実そのものを明確に認識しており、結果として全体的な睡眠満足度が下がっていると分析している。
こうした男女間の主観的な睡眠認識の違いは、年齢を重ねるにつれて、より顕著に表れた。とりわけ男性の場合、加齢に伴って深い眠りに入りにくくなり、頻繁に目が覚めるなど、睡眠の質が目に見えて低下していたものの、本人の睡眠満足度は、女性より依然として高かった。
こうした傾向は、睡眠障害に悩む現代人の実情とも重なる。世界的なマットレスブランド「シンバ(Simba)」が2,000人を対象に実施した別のアンケート調査によると、不眠症に悩んでいる人の割合は、女性が77%で、男性の62%を上回ったことが分かった。睡眠障害を引き起こす主な要因としては、日常的なストレスや経済的な負担、仕事の負担、社会的な不安などが挙げられたという。
専門医らは、慢性的な睡眠不足は体内に炎症を引き起こし、肥満のリスクを高めることで、慢性疾患につながる恐れがあると注意を呼びかけている。オケルステット名誉教授は「男性が自身の睡眠を、より肯定的に捉える傾向があるのは、夜中の短い覚醒を十分に認識できていないことが一因かもしれない」と説明した。













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