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「飛べるのに戦えない?」…米軍最新鋭の戦闘機に“レーダーなし”騒動

織田昌大 アクセス  

引用:Wikipedia
引用:Wikipedia

中核装備であるレーダーが装着されていないF-35戦闘機が米国海兵隊に引き渡され始め、米国の国防安全業界で論争が起きている。

米国の軍事専門メディア、The War Zoneなど海外メディアは、最近F-35プログラムオフィスのディレクターであるグレゴリー・マシエロ中将が上院軍事委員会の公聴会に出席し、レーダーのないF-35B戦闘機6機を海兵隊が受け取ることを公式に確認した。

F-35戦闘機は米国のロッキード・マーティンが開発した最先端の5世代ステルス多目的戦闘機だが、未来の戦場環境に対応するため、「ブロック4」という大規模な性能改良事業が進行中だ。

ブロック4は単なるソフトウェアの更新ではない。新しい任務コンピュータ(TR-3)、次世代AN/APG-85AESAレーダー、強化された電子戦能力、追加武装運用、改善されたセンサー融合機能などを適用し、F-35の戦闘能力を一段階引き上げる現代化プログラムだ。

問題の原因は、ノースロップ・グラマンが開発している次世代AESAレーダーAN/APG-85の納入時期が、当初の予定より遅れていることにある。

以前、一部のF-35戦闘機はAN/APG-85装着を前提に機首内部構造を変更した。しかし、該当レーダーの開発が予想より遅れたため、レーダーを予定通り装着できなくなった。逆に、既存のレーダーであるAPG-81はすでに機首内部構造が変更されているため、装着できない状況が発生した。

そのため、一部の機体はレーダーの代わりに重りを入れた状態で引き渡される事態となった。このような機体は飛行は可能だが、完全な戦闘任務は遂行できず、制限された訓練用としてのみ活用される。

公式予算文書によれば、新型レーダーの初の量産引き渡しは2028年4月以降になる見込みだ。

「目」なしのF-35、戦闘任務は困難

今回論争となったAN/APG-85は数百㎞の距離で航空機や地上目標を探知・追跡する核心センサーである。

現在、F-35戦闘機には機体周辺360度を赤外線で監視しミサイル接近警告、航空機探知、夜間飛行などを支援するDASセンサーと前方の目標を赤外線と光学で識別し精密攻撃を支援するEOTSシステムなどが装着されているため、レーダーがなくても飛行自体は可能だ。

しかし、戦闘任務においてAN/APG-85類のレーダーがない場合、遠距離の敵戦闘機を先に発見したり、同時に複数の標的を追跡する能力が大きく制限される。事実上、一方の目を隠したり、両目を不透明な布で覆った状態で操縦するのと同じだ。

引用:ノースロップ・グラマン
引用:ノースロップ・グラマン

そのため、米国内でもF-35の全般的な作戦準備態勢の不備に対する批判が相次いでいる。

最近、米国会計検査院(GAO)はF-35の完全任務遂行可能(FMC)比率が2020会計年度38%から2025会計年度25%に急落したという衝撃的な報告書を発表した。

マーク・ケリー上院議員(民主党)は「レーダーがない飛行機を完全な任務遂行能力を持つと見なせるか」とし、「レーダーがないF-35がFMC航空機になるシナリオは想像できない」と指摘した。

これに対しマシエロ中将も「(AN/APG-85レーダーがないF-35戦闘機は)完全な任務遂行能力を持っているとは言えない」と認めた。

さらに新型レーダーが搭載される場合、最低62~80キロワット(kW)レベルの冷却性能が必要だが、現在F-35の電力・熱管理システム(PTMS)の容量は30~32kWレベルに過ぎないという点も問題視されている。

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