
ロシアは1日夜から2日午前(現地時間)にかけて、ウクライナの首都キーウを大規模に空爆し、死傷者が100人を超えた。攻撃には70発余りの巡航・弾道ミサイルに加え、約500機の長距離ドローンが使われた。
AFP通信やキーウ・インディペンデントなどによると、ウクライナ国家非常事態庁(DSNS)は、今回の攻撃によりキーウだけで少なくとも18人が死亡したと明らかにしている。キーウのビタリ・クリチコ市長は、負傷者が86人に上ると述べた。クリチコ市長はメッセージアプリ「テレグラム」のチャンネルで「恐ろしい夜だった」と語り、今回の攻撃は2022年の侵攻開始以降、首都に加えられた攻撃として最大規模だったと説明した。
ウクライナ空軍は、ロシアが各種ミサイル74発と長距離ドローン496機を発射したとしている。このうちミサイル48発とドローン476機は撃墜または無力化された一方、弾道ミサイル25発とドローン12機は標的を攻撃したとみられる。
キーウ・インディペンデントは1日午後9時40分ごろ、市内で大きな爆発音が響くなか、防空システムが作動したと報じた。続いて、防空部隊が市郊外でドローンを迎撃しているとの情報が伝えられた。翌2日未明には、巡航ミサイル「ジルコン」や弾道ミサイルによる攻撃が続いたという。
AFP通信も、キーウ中心部と東部で10回以上の爆発音が聞こえたと伝えた。現地当局は、首都を狙った今回の攻撃で市内各地の住宅用建物が被害を受け、博物館や大学、住宅が密集する中心市街地に特に大きな被害が出たと明らかにしている。
ロシアはキーウのほか、ウクライナ北東部の第2都市ハルキウ、南部のオデーサとヘルソンも攻撃した。これに先立ち、アイルランドを訪問中だったウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、アイルランドのミホル・マーティン首相との記者会見で、ロシアがウクライナを標的とする大規模攻撃を準備していると警告していたという。
ロシア国防省は同日の声明で、「ウクライナ国内の標的に対し大規模攻撃を実施した」と表明した。同省は、キーウとキーウ州の軍需産業・燃料エネルギー施設のほか、ポルタワ州やチェルニヒウ州など他地域の軍用飛行場を攻撃したと主張している。
さらに、ウクライナが独自開発した長距離巡航ミサイル「フラミンゴ」や対艦ミサイル「ネプチューン」などの制御システムを生産する研究・生産拠点「ライオニクス」、無人機メーカー「アトロン・アビア」を含む複数の兵器生産拠点と物流会社を爆撃したと付け加えた。
ロシア国防省は今回の攻撃について、ウクライナによる攻撃への報復だと主張している。ウクライナは最近、長距離ドローンを用いてロシア本土の主要製油所や燃料貯蔵施設への攻撃を続けている。先月中旬には、首都モスクワにある大規模製油所や商業施設などに大規模なドローン攻撃を加え、ロシア側は報復を予告していた。














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