
2026年北中米ワールドカップのフランス代表主将キリアン・エムバペ(28、レアル・マドリード)が、自身に人種差別的な発言をしたパラグアイの上院議員を公然と批判した。
エムバペは7日、自身の「X(旧Twitter)」にパラグアイの真正急進自由党所属セレステ・アマリジャ上院議員の写真を投稿し、「あなたは卑劣で、その地位に就く資格のない女性だ」と述べた。
エムバペは「あなたは、大会を通じて情熱を燃やし、汗を流したパラグアイを代表していない」とした上で、「あなたの無謀さと露骨な人種差別によって、世界はパラグアイの選手たちがワールドカップで歩んだ道のりと歴史的な努力を忘れ、自国のイメージを最悪にする無能な女性を思い出すことになった」と批判した。
さらに「私は、あなたのような人々が世界中に憎悪と人種差別を広める自由を、決して許さない」と強調した。
フランスは4日、2026年北中米ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、エムバペのPKによりパラグアイを1-0で下した。
この試合でパラグアイの選手たちは、エムバペのすねを蹴ったり、エムバペがPKを蹴る前にペナルティースポット付近の芝を掘り返したりするなど、非紳士的なプレーを見せた。
試合終了後、エムバペはパラグアイのGKオルランド・ヒルからの握手の求めに応じず、そのまま通り過ぎた。ヒルはエムバペに向かってボールを投げる場面もあった。
その後、アマリジャ議員は自身の「X」に、エムバペの出自や家庭教育、学歴、外見などを嘲笑する人種差別的な投稿を相次いで行った。
アマリジャ議員は投稿で「この獣は文字を書くことすら学ばなかった。母乳の代わりにココナッツを吸って育ち、人生で出会った最も賢い存在はチンパンジーだろう」などと、露骨な差別表現を並べた。さらに「フランス人のふりをしている植民地出身のカメルーン人だ。傲慢で、醜い。多くの人がパラグアイ代表選手を批判している理由は、試合後にエムバペの頬を叩かなかったからだ」とも述べた。
騒動を受け、フランスのマリナ・フェラーリ・スポーツ相は「同議員がエムバペを標的にしたことは、われわれのチーム主将が示すあらゆる価値、そしてフランスが守る自由・平等・博愛への攻撃に等しい」と批判した。
フランスサッカー連盟も「パラグアイ上院議員のアマリジャがエムバペに対して行った人種差別発言は、憎悪に満ちたものであり、容認できない」とし、この問題をフランス司法当局に告発すると明らかにした。
パラグアイ国内でも、アマリジャ議員の人種差別発言に批判が出ている。パラグアイ政府は、アマリジャ議員の発言はパラグアイ政府や国民を代表するものではないとした上で、「わが国が追求する平和的共存、そして人間の尊厳の尊重という価値と原則に反する行為だ」と強調した。














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